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堪えられない言葉の希薄化

国会中継を観ていた。彼らのやりとりする言葉の空虚さによって、国会議員としての第一の資質が"忍耐"であることが分かる。質問も答弁も、それぞれの殻(カプセル)の中で延々と空転している。決して絡み合うことがないのだ。

TVコメンテーターも、スポーツ選手に向かって「ぜひ頑張ってもらいたいと思います」(言われなくても頑張るだろうに・・・)、警察当局などに向かって「ぜひ徹底的な真相解明をお願いしたいと思います」(それが彼らの仕事だろうに・・・)、で、きわめつけはサッカー選手がインタビューに答えて「そうですねぇ、やはり勝つことがワールドカップへの道だと思うので、ぜひ勝ちたいと思います」(トートロジーって知ってるかな・・・)。

くわえてニッポンキリスト教の牧師たちの「かみっさまわぁ~愛ですからぁ~、かみっさまわぁ~、あなたを愛しておられますぅ~」式のあの独特のイントネーションによる説教も聴く者にかなりの忍耐を求めているわけだが・・・。

しかし、まあ、閉鎖社会ニッポンの中でひたすら無意味な言葉のキャッチボールで膨大なエネルギーの空転と消費をしつつも、牧師も献金でそれなりにけっこう食えているわけだから、一人当たりGDPが世界14位に落ちたとは言え、ニッポンは"豊かな"国なのだろうなぁ~。
続き
追記:精神科を開業している義兄は60歳だが、アウトドア志向で、山登りやフルマラソン、さらにはアイアンレースを趣味にしている。アッチの世界に逝っている人々の虚しい話を延々とひたすら聴かなくてはならず、自身の精神の安定を図る目的もある。とにかく刺されたり、殴られたりすることがないように、ひたすら下手に出ている必要があり、そのストレスはかなりのものなのだ。実際開業医は相当につらいのだ。

で、彼が最近目指しているのは、昨年5月75歳でエベレスト再登頂を果たした三浦雄一郎にならうこと(→ビデオ)。どうもマジでエベレストを考えているらしい。三浦氏もスキーヤーをやめてからはメタボ体型かつリッパなメタボシンドロームに陥り、生命も危なかったのだが、65歳で一念発起。トレーニングを積んでの快挙となった。そのひとつが足に4㌔づつ、背中に20㌔のウェイトを付けて生活すること。義兄は2㌔でやっているが(患者の話を聴きながら、机の下で足の上げ下ろしをしているらしい)、早速私も2㌔からチャレンジ。これで基礎代謝量がけっこう上がるらしい。この花粉の時期、ジョッギング量が減るので、これはイイかも知れない。

私も義兄の指導で今年はまず富士山登頂からチャレンジする予定。自然に触れることは虚しい言葉に対処する秘訣。KojiさんやSaltさんがフルマラソンにチャレンジするようで、私にもお声がかかっているのだが、みんなでエベレストを目指すのもイイかも知れない^^v

(しかし、麻生さん、最近ますます口が曲がってきているような・・・)

Comment

DJ Jerry

国会中継を観ていていつも思うんですが、おじさんたちは、発言者の目を見ないで、隣の大臣と打ち合わせしていたり、書類を読んでいたり・・・。僕が小学校のときの校長先生は、朝礼台からいつも「話をする人の目を見なさい!」と注意してましたけど・・・。

ま、質問する方も答える方も、シナリオライターが書いた原稿を棒読みするだけだから、仕方ないか(T_T)

  • 2009/02/09 17:26
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