江雪の世界
- 2016/01/12 22:13
- Posted by Dr.Luke Karasawa (唐沢治)
- Category:漢詩
- Tag:柳宗元
ぼくは六本木の雰囲気も好きだが、こんな世界にもこよなく惹かれる。極寒の中の究極的孤独。近代合理主義者からみれば、なんでこんな時に釣りを?とかになるだろうが、左脳に拘束されると生が卑しくなる。まさにこの詩は絵画のような理屈を超えた右脳の世界なのだ・・・。
江雪 柳宗元
千山 鳥 飛ぶの絶え
万径(ばんけい)人蹤(じんしょう)滅す
孤舟 蓑笠(さりゅう)の翁
独り釣る寒江の雪
追記:中学時代に秋の写生大会で何を思ったか白黒の絵の具だけの絵を描いた。要するに色鮮やかな秋の風景を水墨画にしたのだ。仲のよかったK君もなぜか真似して(付き合ってくれて?)水墨画を描いた。で、みんなで壁に並べて貼り出したが、みんな色鮮やかに描いてるのに、二枚だけ白黒。担任が気難しい教師で、なぜか油絵を描いていたので、「おめーたちゃ、なにやってるでぇ~。秋ずら、もっと秋らしい絵を描けや~」とモロ諏訪弁で怒られた次第。でも、なんで水墨画にしたのか、自分自身、今でもなぞだ・・・。