櫻に雪の光景に想う
- 2013/05/07 22:51
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 一石
寒威(たけ)し 鶯は默し 疾風吹く
枝は凍り 櫻花 撩亂披く
春恨の紅粧 香寂寂たり
雙飛の黄鳥 佳期少(まれ)なり
枝は凍り 櫻花 撩亂披く
春恨の紅粧 香寂寂たり
雙飛の黄鳥 佳期少(まれ)なり
(平起式・平声上四支韻)
玄機とお吉の人生を想いつつ・・・桜の花は満開なのに雪が花弁を凍らす。疾風も冬のように厳しい。春にしてはなんとも不条理な光景だ。まことに彼女たちの紅化粧も、恨めしいこの春のごとく、その香も寂しさを増すだけ。仲睦まじく飛ぶつがいの鶯も、その幸いな期間はまことに短い。
(C)唐沢治
電気屋です。
漢詩と玄機とお吉の女としての生き様、楽しんでらっしゃるようですね。
瀬戸内寂聴さんは私も載せようか迷ったんですが、顔にフォーカスした内容と照らして無しになりましたが、確かに容姿顔立ちではなくLukeさんの仰るように、何かが「顔つき」の奥に宿っている事を思わされています。
骨と筋を皮に包んで下さったのも、神なのですが、そうなさったのも面の皮一枚の内側にこそ想いがあった故
うーん、深い(それにしても個人的には聞いてみたい事もあるのでまた、いつかお願いします。)