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櫻に雪の光景に想う

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寒威(たけ)し 鶯は默し 疾風吹く
枝は凍り 櫻花 撩亂披く
春恨の紅粧 香寂寂たり
雙飛の黄鳥 佳期少(まれ)なり

(平起式・平声上四支韻)

玄機とお吉の人生を想いつつ・・・桜の花は満開なのに雪が花弁を凍らす。疾風も冬のように厳しい。春にしてはなんとも不条理な光景だ。まことに彼女たちの紅化粧も、恨めしいこの春のごとく、その香も寂しさを増すだけ。仲睦まじく飛ぶつがいの鶯も、その幸いな期間はまことに短い。

through a man's eyes

(C)唐沢治

Comment

電気屋です。

漢詩と玄機とお吉の女としての生き様、楽しんでらっしゃるようですね。

瀬戸内寂聴さんは私も載せようか迷ったんですが、顔にフォーカスした内容と照らして無しになりましたが、確かに容姿顔立ちではなくLukeさんの仰るように、何かが「顔つき」の奥に宿っている事を思わされています。
骨と筋を皮に包んで下さったのも、神なのですが、そうなさったのも面の皮一枚の内側にこそ想いがあった故

うーん、深い(それにしても個人的には聞いてみたい事もあるのでまた、いつかお願いします。)

  • 2013/05/08 07:43
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Luke

あ、成程。瀬戸内さんは確かに「美」的には?かも・・・。個人的にはの件、お手柔らかに^^

  • 2013/05/08 08:43
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