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Dr.Lukeの一言映画評

リドリー・スコットの『悪の法則』。監督名と出演陣が豪華絢爛なので大いに期待した。

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テキサス州の街で弁護士を営む“カウンセラー”は、友人の実業家・ライナーと共に麻薬を扱う新しいビジネスを始めようとしていた。恋人のローラと結婚を約束したばかりのカウンセラー、美しい恋人のマルキナと暮らすライナー、彼らは新ビジネスに浮き足立っていた。そんなカウンセラーに、裏社会のブローカーのウェストリーは忠告を与える。そして、ウェストリーの忠告通り、ある事故のせいで取引が頓挫。彼らは命を狙われることになる。

「うん!?」、前半はきわめてフラットにややエロい場面を交えて淡々と。ちょっと眠気が・・・。いずれ何かすごい展開が、と期待しているのだが、一向にその気配がない。台詞に哲学と言うか、やや斜めに構えた人生観が長々と。要するにひとりのエリート・セレブの弁護士が美人の婚約者と人生の絶頂にある時に、この危険なビジネスで転落する物語なのだが。人間関係が複雑で、断片的場面やセリフから推測する必要がある。いったい誰がしかけ、誰が真の悪たる黒幕で、だれが犠牲者で、それぞれの運命は・・・。映画の一番の魅力であるカタルシスはまったくない。まあ、しかし浮世狂言の世はかくのごとしだ。

と言った感想は私だけと思っていたら、さにあらず。どうもみなさん同じ状態のようだ。するとだ、この映画のしかけは映画内だけではなく、監督や役者陣がコミになって、リアルな私の生活の一部を攪乱するという意味で、トリックがしかけれてあるのかもだ。うーん、ややこしい。

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