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Dr.Lukeの一言映画評と本日の一冊

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最近魅力が増してきたクライブ・オーウェンジュリア・ロバーツの『デュプリシティ』。企業スパイの実態を描いた社会派作品。二つの競合する会社がそれぞれ元CIAとMI6の諜報部員をスパイとして雇う。この二人実は恋愛関係にあり、スパイ同士で互いを欺き合うも、いつしか共に会社に対抗すべく協調路線を取る。が、そこは企業のしたたかさ。驚きのラストを迎える。まあ、実際のところ、タミフルにしても、この化学式ひとつが何億円もの利益を生むわけで、今やオープンになっているわけだが、開発当初は機密中の機密。情報は金なのだ。

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本日の一冊。これは面白い。ジル・ボルト・テイラーの『奇跡の脳』。彼女は神経解剖学と神経生理学の専門家。その彼女が、ある日、脳卒中で左脳を損傷する。その中で見えてきたこと、体験したことを、サイエンティストとして自身を冷静に観察し、それを報告したもの。興味深いことは、彼女は左脳をやられてしまい言語や論理的思考、さらに合理的思考を失う。この間右脳のみで生きるのだが、それは実は恍惚感を生む。大いなる平安と安息。それはあたかも神の恵みの中に生きているかのような体験。時間は「今、ここ」の意識のみ、他者に対しても警戒心などが取れ、感情的共感と愛を豊かに感じ、実に素晴らしい経験をしているのだ。
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  • 2009/05/04 07:52
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Sky(=HS)

いつも興味深い記事をありがとうございます。
主に、右脳が「命の木の路線」と関連し、左脳が「善悪の木の路線」と関連するようにも思いました。(もちろん、実際の生活では両者のバランスが重要なのでしょうが・・・)

  • 2009/05/04 15:39
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Luke

そうですね、真理(=左脳マインド)と霊(=右脳マインド)と対応するかも知れません。神がキリストにあって成就された/される事実の体系が真理ですが(あるいはロゴス)、これが信仰によって私たちの実体験となるために、御霊を下さったわけです。信仰は霊の機能です。信仰によって真理が私たちに結び付けられる時、それは私化されるわけです。それがいのちです。そうでないと、ロゴスは単に善悪路線での知識となるだけです。

霊精神身体医学の関係で言えば、物理化学的存在である大脳と私たちの霊(あるいは御霊)の相互作用がどのような接点でなされるのか、実に不思議です。霊→魂→体と情報が流れるわけですが、第二の→は物理化学的系です。第一の→が何なのか、これは不明ですが、まあこれが信仰になるわけです。

  • 2009/05/04 16:11
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zion

彼らは命の木を取って食べてから善悪の木を食べるのを順序を間違えたのでしょうかねえ。
食べずに置いたらサイエンスの分野が発展しないでしょう。

タラレバ神学?
なぜ神はサタンの存在と園への出入りを許されたのか。
正直わかりません。(うちの牧師もわからんと言ってます 笑)

  • 2009/05/04 18:38
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Sky(=HS)

コメントありがとうございます。
いろいろな語句を整理する、大きなヒントを頂いたように思います。

>第二の→は物理化学的系です。第一の→が何なのか、これは不明ですが、

最近、ノーベル賞に刺激されて、素粒子物理を特集した雑誌NEWTONを見てみましたが、「10次元」などの事項が、まじめに、学問的に述べられていました。
その「次元」というものが、「心と脳の関係」を解くヒントかな、などと考えています。

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