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Dr.Lukeの一言映画評

午前はプールとサウナ、午後は映画のモード。作品はオーストリアの『ミケランジェロの暗号』。『ダ・ヴィンチ・コード』のノリで観たが、内容はかなりシリアスにして、ややコメディ的要素も含まれるサスペンス。

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ユダヤ人画商vsナチス。謎と緊張と危険な駆け引きが展開するミステリー

1938年のオーストリア、ウィーン。ユダヤ人のカウフマン一家が営む画廊に、かつての使用人の息子ルディが訪ねてくる。ルディを一家は息子同然に可愛がっており、息子ヴィクトルにとっては兄弟同然の存在だった。カウフマン一家は400年前、バチカンから盗まれたとされるミケランジェロの名画を所有していると噂されていた。画廊主催のパーティーが終わった夜、ヴィクトルはルディからその事を聞かれ、つい本当の事を話してしまう。

親友であったユダヤ人とドイツ人。このふたりが時代の流れによって敵と味方として対立する。モチーフは『ベン・ハー』や手塚治虫の『アドルフに告ぐ』に類似か。ユダヤ人であるヴィクトルがナチスの制服を着て一言つぶやく、「人が何でこの服を着たがるのか分かったよ」と。しかし時代が変わると、その制服を着たことで彼の運命はやばくなるのだ。「時代の霊と結婚する者はただちに寡婦になる」と言うことわざもあるようだが、この映画では善と悪、正義と不義が次次に入れ替わる。まさに現代そのもの。大人の作品だ。

で、わがニッポン、中国の艦隊が尖閣列島辺りをうろちょろ、ロシアの二機の戦闘機が列島を周回したと思ったら、北海道に二隻の戦艦、加えて日本海には20隻のロシア艦隊が・・・。先週見た『ライフ』の中のコモドドラゴンを思い起こす。

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牛をひと噛みし、毒を注入、そのため傷は治らず出血が続き、ついに牛は衰弱死する。その間、数週間も数箇月も、ドラゴンたちは牛の周りにつきまとい、衰弱するのをひたすら待つのだ。これ、まさに、わがニッポンの今の姿。出血の続くFukushima、この傷は不治、いずれ衰弱死する。周囲にコモドドラゴンたちが淡々と狙っている。さらに、エアフォース・ワンの飛行計画が漏えい。日米関係がやばい、と。これ、ひとりの管制官の単なる悪戯?野田どぜう内閣発足を狙ったかのような事件。ウラがある。これでニッポンの足場はますます泥沼だ。まことにどぜうが住むような状況と化しているわけだが、Salt氏もついにニッポンを見限られたようだ。そうずぶずぶと明らかに統治能力喪失状態へと向かっている(それとも向かわされている、か?)。

自民党議員は2世3世の坊っちゃんばかりだが、民主党議員は元左翼の在日2世3世が多い。利権にまみれた世間知らずとルサンチマンが低能論戦をやるのだから、国会は小学校の学級会以下のレベルにしかならない。本来の国会の責務であるための法案をつくる作業は、いつまでも官僚が握り続けることになる。

もう、この国はどうしょうもない。昔からヒドイももだったが、私は一縷の希望さえ失った。このまま日本は国としての機能を失い、強権だけが空回りするますます住みにくく、幸福度の低い国へと堕ちていくだろう。

まことに同意。どこまで続く泥濘ぞ。世界的にはこの9月にはいろいろことが明らかになるであろう。が、さて、では、このすべてが陰謀に見えるこの時代に身につけるべき永遠の保証を与える制服とは何だろうか?また誰と結婚すべきなのだろうか?

追記:午前中、なんだか不思議な雲が。螺旋状にねじれている一本の飛行機雲的な雲。これほど太くないが、こんな感じだった。

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