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梅雨なのに・・・・・

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鶯は友と相応え、紫陽花(集真藍)は美しく、昔の女性(ひと)を想い起こさせ、蓮の葉は魚鱗のごとく輝き、竹林は幽にして玄。ひととき世俗を忘れさせてくれる園なのだ。

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(七絶・平起式・平下八庚韻)

流鶯 碧樹に 前盟を話す
藍花 空林に 世情を遺(わす)る
遥かに覊懐(きかい)を想うも 人 已(すで)に遠し
新荷 滿目にして浮生を樂しむ

(C)唐沢治

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