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those were the days...


Goodbye...

懐かしい曲を見つけた・・・68年、Paul McCartneyにより発掘されたMary Hopkinのデビュー曲は"Those Were the Days"。世界的大ヒットとなる。当時、私は小六だったが、東大安田講堂の攻防戦をテレビで観ていた。あの頃はニッポンはいい意味でも悪い意味でも元気があったわけで、「団塊の世代」の方々がニッポン社会をぶっ壊そうとしたが、逆に返り討ちにあった。ある人が言っていた、舞い上がったまではよかったが、着地に失敗したと。ちょうど村上春樹の『ノルウェーの森』の時代でもある。

昭和30年代生まれの私たちは「谷間の世代」。まあ、学生時代はかぐや姫の『赤ちょうちん』あるいは中村雅俊の『俺たちの旅』の極私小説的世界。この新宿コマ前の噴水にも飛び込んだ。社会活動などまったく燃えなかったし、ひたすら居場所を探して空回りしていたかもだ。そう、燃えていたのはディスコ。映画『幸福の黄色いハンカチ』を観て友達と車3台で北海道を周った。

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その後も北海道は好きで、すでに20回以上、夕張のロケ地も3,4回訪れている。当時、年々夕張が寂れていくのがよく分かった。ニッポンの運命の前兆的象徴だったかもだ。

80年代のバブル期に入ってから、例の『金曜日の妻たちへIII-恋におちて』を観て、郊外にパティオ付きの家を購入するために株式投資にはまってカネ儲けに燃えた。まあ、今でもそのテクで30分もあれば××万程度は取れるのだ。とにかく漠然と夢があった。私が六本木にこだわるのも当時への憧憬があるのだろう。その原作はこちら・・・。ブックストアーで出会うオトナの純愛ストーリー。


しかし今・・・、学生たちと話していると、彼らは完全に閉塞感に沈む。特に問題意識を持つ連中ほど。国の借金1,000兆時代、自分らががんばってもせいぜい年収300-400万程度。正規雇用も当てにならない。加えて放射能と一生の付き合いだ。人口も特殊合計出生数が1.34で、12万人減・・・。90年代の失われた10年が20年となり、ついに30年どころか永遠となった。完全に迷宮入りしたニッポン。この国は復興などし得ない。私たちは今、ひとつの国が滅びるのを目撃しつつあるのだ。果たしてあと猶予期間がどの位与えられているのだろうか。誰が今日の様を予測し得たであろうか。思えば遠くへ・・・以下略

追記:ニッポンそのものがノルウェーの森にさ迷い込んだと言えるわけだが、もしかするとそこは青木が原の樹海かも知れない。

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