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懐かしき日本の原風景

いつもどおり金曜日、時間の経つ速さに驚きつつ、iTunesのJazz Streamでくつろいでいる。しかしニッポンに居ながら日本を懐かしんでいる自分に気がついて愕然とする。壊れつつある日本。

ついに原発も収拾できず、福島の小学生の45%が甲状腺被爆とか、聞く話がどんどんと深刻になり(もとより分かっていたことだが・・・)、しかし一方の政治はわけ分からん状態で、確実にニッポンが壊れていくことだけは明らかだ。そんな中でYoutubeで見つけた映像に癒される。私自身も2006年夏と2009年冬に訪れた世界遺産の白川郷と五箇山。私の心の原点にある日本だ。

昨日もある兄弟姉妹と交わったのだが、カルピスの話から始まって、昔話へと。最近の電気節約で「よしず」が復活しているとか。ところが若い世代では「よしず」が分からないのだ。夏と言えば、「よしず」と風鈴と金鳥蚊取り線香とかき氷と朝のラジオ体操。神明様や寺の境内が遊び場だった。加えてわが田舎では田んぼの上空をヘリコプターが農薬を派手に散布したものだった(今なら環境破壊とかで大問題となるだろうが)。懐かしい昭和の日本*1

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終末を迎えつつある今、いつでも旅立てるように地上の生活を精算する必要を覚えると同時に、懐かしきその匂いを思い返していると、彼らも語っていた。春は桜、夏は山と海、秋は紅葉、冬は温泉と、この四季の豊かな日本に生まれて、それらを慈しみ楽しんできた私だが、すでに世界は不可逆的様相にはいり、これらのものが着実に壊れていく現状、壊れ行くものとこれから出現する新しきものの間で少なからず引き裂かれるのを感じている昨今ではある。

被造物は、実に、切なる思いで神の子たちの出現を待ち望んでいる。なぜなら、被造物が虚無に服したのは、自分の意志によるのではなく、服従させたかたによるのであり、かつ、被造物自身にも、滅びのなわめから解放されて、神の子たちの栄光の自由に入る望みが残されているからである。
実に、被造物全体が、今に至るまで、共にうめき共に産みの苦しみを続けていることを、わたしたちは知っている。それだけではなく、御霊の最初の実を持っているわたしたち自身も、心の内でうめきながら、子たる身分を授けられること、すなわち、からだのあがなわれることを待ち望んでいる。-Rom 8:19-24

追記:小出氏、旧帝国大学ではすでに原子力(核)工学科が消滅。専門家がいない。ニッポンの核問題はこれからが本番なのに、誰が後始末するのか。メスを入れた外科医が途中で倒れたのだが、その後を継ぐ外科医がいないと言うこと。開腹されたままで出血が続く患者の運命は?

*1:2012年に『ALWAYS三丁目の夕日'64』が公開される。楽しみである。こちらの写真もかなり懐かしい

Comment

zion

退官後の小出氏。印税収入で老後はハッピー?
否、彼は最も恐れていた結果の「血の代価」として何億円も受け取らねばならなくなった。皮肉なこと。できれば別の大学で、「教授」として、後進の育成はむろん、研究活動、言論活動を継続してほしい。

  • 2011/07/09 13:56
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