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本日の二冊

これもリストのみにて・・・。

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私の好きなエコノミスト、藤巻健史氏の『日本大沈没』。この人の論は実に明快。いわゆるニッポンは債権国だからダイジョウブの説に対して、元ディーラーとしての立場から、現実を解き明かす。経済は単なる数字を追っても実際は分からない。その債権の正体、その意味が重要なのだ。どぜうは明らかにこの国を滅ぼす。

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元外務官僚、防衛大学の教官孫崎亨氏の『戦後史の正体』。この人も歴史の教科書の裏を知る人。現実を経験しているからこその真実の語り部。私の歴史観は精神病理史観。繰り返すが米により我が国は4回の去勢を受けた。すなわち、<開国=政治的去勢>、<敗戦=軍事的去勢>、<バブル崩壊=経済的去勢>、そして<原発メルトダウン=倫理的去勢>。ゆえにわが国はすでに自立することは不可能。その政治経済的事実を克明に記録し、私の論を補強してくれる。彼の結論は、

 ・米国の対日政策は、あくまでも米国の利益のため。
 ・米国の対日政策は、米国の環境の変化によって大きく変わる。
 ・米国は自分の利益に基づいて日本にさまざまな要求をする。

まことに去勢された国家は今後、解体される方向へ向かう。民主党を選んだわがオツムのよろしい国民様たちの刈り取りはこれからである。

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