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不可解也

歯科医の息子が妹を殺して解体した事件で、求刑17年に対して、5年の懲役。殺人については責任能力ありとするも、遺体損壊については心神喪失で責任能力無しとし、無罪。しかも法廷では家族がみな被害者の問題点をあげつらい、加害者に減刑を求めるも、加害者は被害者を擁護する弁論をしたとか。実に不思議な家族だ。この被害者はずいぶんと家族にとっての問題児だったようだが、「家族って何?」と問い直したくなる気分にさせられた。

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一方で同じマンションに住む23歳の女性を乱暴目的で殺して、解体して、トイレに流した事件。一人の人間をバラバラにしてトイレに流せるものだろうか?そのむかし、シャロン・テート事件のチャールズ・マンソンが確かそんな犯行を行っており、被害者の歯が配水管から見つかった事件があったと記憶しているが・・・。犯罪が段々と米国化していることは間違いない。しかしこの犯人はカメラの前でよくしゃべっている。大体この手の多弁は犯人であることのカモフラージュであることが多い。多弁は緊張の裏返しである。

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もうひとつ不可解なのが、クリスチャン・トゥデイ。山谷さんが「にちゃんれす」と称する掲示板を開いているのだが、これがまた名誉毀損に当たるので閉鎖せよ、との弁護士からの要求があったらしい。クリスチャン・トゥデイのこのような対応を見るにつれ、彼らの異常性が露わになるが、要するに自分たちに関しては一切批判や疑義を呈するな、さもなくば訴える、と言うわけであろうか。

このような姿勢はローカルチャーチも同様であるが、昨年130億円(額が常軌を逸している。要するに脅迫)の名誉毀損損害賠償訴訟で、米最高裁はローカルチャーチ側の主張を却下した(→記事)。彼らの価値観とプロトコルが一般とは乖離していることが証明されたわけだが、CTもそれに輪をかけている。彼らの共通項は、単にクリスチャンとなるだけでは不足であり、終わりの時代にあって主に従うためには、ダビデ・張だの、ウィットネス・李だのが見た"回復された真理"を受け入れ、彼らの中へと"回復される"必要があるのだ。

そこで簡単な思考実験をして下さい。もしクリスチャン全員がダビデ・張だのウィットネス・李だのが見た"啓示"に服して歩んでいる状況を。そこでは一切の批判は許されず(したら神に裁かれて癌になったり、ただちに訴えられる)、ひとりの使徒/預言者、ひとつのビジョン、ひとつのミニストリー、ひとつの心、ひとつの実行、ひとつの教えだけの世界・・・。皆さん、ひとつ試しに素晴らしい"主の回復"に入られたらいかがですか?

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