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ニッポンの終焉-ええじゃないか現象

最近の早朝はなぜか実に爽やかだ。高原の風の味わい。本日と明日は大学院の集中講義。3コマ/日のハードスケジュール。できるだけ楽しく行きたいといろいろ嗜好を凝らしている。

さて、かねてより、ここでニッポンの終焉を言い続けている。そのうちに「ええじゃないか、ええじゃないか」現象が起きるであろうとも予言した。最近、ファストフード店のバイトなどが、冷蔵庫に入って涼んだり、食品の上に寝転ぶ様子を写メしてツイッターなどに投稿する事件が多発しているようだ。これらはこの「ええじゃないか」現象のひとつである。彼らはもはやまともに仕事するつもりはないのだ。

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すでに全就労人口の40%近くが非正規。特に若年者ではその率は高い。彼らは人生の設計を建てることができない。ひたすら頑張っても生活保護よりも低い賃金。税金も年金も負担せず、とにかく一日一日を生き延びるだけ。彼らが「ええじゃないか」心理に堕ちるのも理解できると言うものだ。一種のアパシー状態。それは前から言っている通り、分裂病の末期状態と同じ性質のものだ

福島もどうやらアンコトローラブル。かの京大の小出氏すら打つ手なしと。東電をいくら責めても無意味、すでに一企業の能力を超えているのだから。

まことにわがニッポン、そしてその合わせ鏡であるニッポンキリスト教を見てみよ。人々の心は右から左、左から右へと教えの風に吹き回されている。分裂した自我構造を持つわが国はこのようなアップダウンを繰り返しつつ、分裂病の陰性症状(アパシー)に落ちる。ニッポンキリスト教は自己免疫疾患のごとく互いに食い潰しあって崩壊する。これも「ええじゃないか」現象の破壊的兆候だ。

福島も汚染水が隔壁から溢れるまでに4週間、状況はほとんどアンコトローラブルとなり、4号機が倒壊すればチェルノの80倍以上のセシウムが北半球を滅ぼす。かくのごとき事態に至りつつも、社会でもギョウカイでもなおも自分の正しさを訴えんがために魑魅魍魎と化したセルフの塊が跋扈する。欺瞞が蔓延し、カトリックの法皇様もついにモホに膝をかがめ、オバマはイスラムの霊をまき散らし、アメリカはほとんどファシズム国家と化し、わがニッポンはTPPによりその捕囚とされる。中東はアシュトンが光が見えたとか言っているが、逆に事態は一触即発なのだと分かる。あらゆる状況がアンコトローラブルになりつつあるのだ。

この国は終わりつつある。まことに三島由紀夫の予言は正しかったが、彼とても4基もの原発の事故は予測できなかった。極東に空疎にして無機質な経済大国が残る、のではなく、あたかも映画『猿の惑星』のエンディング・シーンが展開するのだから。2013年、「ターニング・ポイントの年」にして「イヤー・オブ・ウォーの年」と言っているが、われわれは歴史的な事象を目撃するであろう。否、しつつあるのだ。状況は人類の手を離れつつある。まことに神の御手の介入を求めるべき時代となっているのだ。

追記:いつもの再建主義の富井氏が「教会は左傾化しイルミナティの軍門に下った」と言われる。うーむ、ニッポンキリスト教についていえば、イルミナティはともかくとして、左傾化あるいはリベラル化して霊的いのちを喪失した「抜け殻」になったのは事実だろう。殻は風に吹かれていずれ焼かれてしまうのだが・・・。

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派遣社員の一人

投稿事件が起きていますが、これも二割のサボりがいるからでしょうね。働いている所の元社員であろう人達も会社員も、その会社の悪い風習・慣習が表れています。果たして本当にアリの世界と同じにしてよいものでしょうか?

  • 2013/08/10 08:31
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