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本日の二冊

小室氏が逮捕され、予想通りオバマが当選し・・・と、世は動いておりますが、こういった場面ではちょっと世と距離を置くのがDr.Luke流。

ファイル 597-1.jpgで、前々から挑戦している『三国志』の全貌を掴もうかと、『図説合戦地図で読む三国志の全貌』。あの『レッドクリフ』で登場人物のイメージができたので、ちょっと挫折気味だったのだが、再挑戦。北方謙三氏や古くは吉川栄治氏の『三国志』もあるのだが、横山光輝氏のコミック版(30巻!)で挫折した私としては、改めてまずは全貌をざっと、というわけ。地図が詳細で重宝する。

ファイル 597-2.jpgもう一冊は『週刊新潮』に連載されていた『謎手本忠臣蔵(上)』。もちろん『仮名手本忠臣蔵』を意識しているのだろうが、これまでの忠臣蔵のイメージは欺きだったとして、加藤氏独特の視点からこの事件を解いている。柳沢吉保による情報操作があったのらしいが・・・。情報戦とリアルな戦闘場面を描いた池宮障一郎氏の『四十七人の刺客』や、精緻な描写の社会派作家森村誠一氏の『大忠臣蔵』はかなり楽しめたが、本書はどうだろう。これまでのイメージを壊した上で、新たな再構築が必要かも知れない。これも楽しみな仕事ではある。男女関係などもそうだが、できあがったイメージが壊れ、新しい相手像を見い出すことは、人生におけるとても刺激的なスパイスなのだ^^

Comment

デンスケ

謎手本忠臣蔵を毎週楽しみにしていました。著者と佐藤優さんとの対談で、この小説はインテリジェンス小説だというようなことをいってましたね。

  • 2008/11/06 22:39
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