哀しき正月模様/一言映画評
- 2009/01/05 09:09
- Category: 独白
あの偽メールにひっかかった永田元議員が自殺。11月に未遂事件を起こしていたが、哀れである。東大→大蔵省→政界、と言う超エリート。功名心に突き動かされての大見栄を切ったが、振り上げた刀が自らを刺した。自分が見えなくなってしまったのか。しかしこれはニッポンキリスト教でも起きていること。あの『ふうけもん』しかり。そしてこちらの錚々たる面々しかり(→2009年新年のご挨拶@クリスチャントゥデイ)。ほとんど喜劇なのだが、野心や目立ちたがりで、モノが見えなくなることは実に怖いのだ。
派遣村で越年した人々。日比谷公園で炊き出し。さらに厚生労働省が講堂を公開。寿町ならば私もよく見た光景なのだが。そして昨日のテレビで初めて知ったが、企業の派遣社員の管理は、なんと、人事課ではなく、物品課だとか!?黙示録にあるバビロンでの商品リストには「人の魂」が最後に揚がられている。ここまで来ているのか・・・と。しかしこれはまだまだ序章。オバマの大統領就任式には200万人が参加するようだが、別に世界が変わるわけではない。"CHANGE"と称しつつ、これまでのひとつの流れが具体的な形をなすようになるだけだ。
時代のキーワードはフェイク。欺かれない者は幸いである。
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で、昨日観た映画。ディカプリオの『ワールド・オブ・ライズ』。CIAの工作員が裏工作を仕掛けるが、実は自分が仕掛けられていたと言う、何が真実で、何が偽りか、誰が敵で、誰が味方か、と言う心理サスペンスを味わえるアクション作品。これもフェイクの世界。そして世界で起きていること。それにしてもあの『タイタニック』のディカプリオがアイドルから脱皮し、実にいいオトコになって来ている。彼を楽しむこともこの映画のひとつの魅力。お薦めです。
追記:『グラディエイター』でマッチョ振りを見せたラッセル・クロウがメタボ体型になっていたが、これは役作りなのだろうか?もしそうならば、真の役者はスゴイ。この数日キムタクの『HERO』がやたらと目立っていたが、彼もメタボ役やれるようになって欲しいものだが・・・。
300分の1
昨年はいろんな意味で心地よく死ぬ事が出来ました。そして、復活する事も!今年もどうぞよろしく。