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本日の一冊

ファイル 937-1.jpg昨日の一冊と合わせて購入したのたが、ベンジャミン・フルフォードの『仕組まれたアメリカ解体の真実』(青春出版社)。数年前に副島氏のドルの崩壊を予言した書籍を紹介したが(→こちら)、これはそのとおりになった。本書はその究極的姿を予想する。つまり合衆国の解体。現在オバマがアメリカ復活のドリームを演じているが、それがいかに眉唾であるかを各種統計数値を示して指摘。これまで貿易収支では赤字でも、金融工学を駆使した"仕組み"で世界から金を還流させていたアメリカのトリックが、昨年ばれてしまった。かくして借金漬けの国民はすでに破産状態。一部の行政区も破産し、現地では行政サービスはほぼ崩壊。治安も乱れている。そして何とカリフォルニア州すらもシュワ知事がまもなくデフォルトを発動することになると宣言している。

合衆国憲法では元々連邦政府と州政府は対等であり、各州に独立権が定められているのだ。かくして連邦政府が経済的にも政治的にも破綻する日が近いと予言。元KGBのアナリスト、現ロシア外務省外交官養成アカデミー学長のアイゴア・パナーリンも「2010年にはアメリカは6つの地域に分裂する」と予測。76年にソ連の崩壊を予言したフランス政治学者エマニュエル・トッドは「われわれが目撃しているのは、帝国としてのアメリカの崩壊過程だ。軍事的には超大国でも、経済的な弱体化は著しい。・・・今アメリカ合衆国の国力として残っているものと言えば、アメリカが世界の中心だと信じる周辺諸国を信じたいという欲求だけ。その意味ではオバマ大統領は物事の進行を遅らせる役割を果たすかもしれない」と評する。

全世界で6京円(副島氏は8京円と推定)のモンスター、デリバティブが制御不可能な状態に放置されているのだ。G20による世界規模での500兆円の財政投資もまさに焼け石に水に過ぎないのだ。メルトダウンの最終局面に差し掛かっている現状、ポイントは人の心を見ること。相場も経済も政治も人の信頼によって回るものだからだ。すなわちそれは信仰の問題。神とマモンとどちらを選ぶのか・・・。

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  • 2009/07/08 18:10
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AIGは追加のCDS損失が見込まれるとか、
カリフォルニアの「IOU」を大手金融機関は10日以降受け取らないとか、
そういうニュースが最近あります。

どうやら「100年に1度」は伊達じゃなさそうですね。

  • 2009/07/08 18:48
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