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教師の立場

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はるか昔(93年)、真田博之と桜井幸子主演の『高校教師』と言うややアブナイ番組があった。ラストの衝撃のシーンが当時、話題となった。まあ、私なども15年も前の教え子や卒業生からメールや手紙をもらったりもするのですが、現実の教師業はそんなドラマみたくカッコよくはありませんで、まずは本日の学生との会話から。

一人の子がいきなり私の前に来て、「センセイ、あたし変えたんだ!」と、小首をかしげてニコっとする。小生、「うん???」と言う顔をしていると、「ああ、なんだぁ、気づいてくれてないっ!あたしせっかく髪の色変えたのにっ!もう、傷ついたぁ」と大声で。小生(内心、ヤバっと思いつつ)「あ、ほんとだ、似合うよ~」と冷や汗状態。(本音:カミさんから言われるなら分かるけどね)。そしてエレベーターの中では、「センセイ、あたしのこと、覚えてる?」と。「はて?」という顔をすると、これがヤバイ。「あっ、覚えててくれてないっ。いいもんっ!」と言う感じ。(本音:こっちは何百人も相手してるんだからさぁ・・・)

また別のふたりが、「センセイって、いつも田端駅で乗り換えるんだよね。あたしたちホームにいるセンセイいっつも見てるもん。センセイって、いっつもiPod聴いてるよねっ」。小生、「えっ」と驚いて、「うん、そうだけど、何で知ってるの?」。「だってあたしたち山手線に乗ってるから」と言うわけ。私はいつも田端駅で京浜東北線に乗り換えるのだ。ふたりで「いる、いる」と視線を交わしているのだとか・・・。やれやれ。

かと思うと池袋駅のホームで、女の子がニコニコ近寄ってきて、「センセイ、あたし学生で~す。センセイの講義取ってま~す」と。こうやってアプローチしてくれると、「あ、こんちわ、ほんとっ。元気してるぅ」とか対応ができるのですが。(本音:どこに学生の目があるやら。カノジョといたらヤバイよ、ね)

まあ、われわれは何気にいつも見られているわけですが、教師仲間の間のやや都市伝説化している教師と教え子の哀しき物語をひとつ紹介しましょう。(ちょっと躓く人もいるかも・・・):

イケメンで人気の某予備校英語講師のA先生、ある日、ふとしたはずみ心で○ー○ランドなる場所へ御幸されたのです。接待してくれたのはとてもけな気なカワイイ子でした。サービスもとてもよかったとか。A先生心の中で、「こんな子がどうしてこんなところで働いているんだろう・・・」と同情を覚えたのです。で、店を出る際、なんと、うつむき加減のその子が、ためらいがちに告白したそうです:「センセイ・・・、わたし・・・、昔・・・、先生に英語を教わっていました。・・・わたし・・・先生の大ファンだったんです・・・」と。

 * * *

また放火が、それも人に直接。ハローワークで仕事が見つからなかった腹いせに・・・(→記事)。この種の事件は連鎖しますから注意が要ります。

これは怖いですね、付きまとわれていたとのこと(→記事)。リアルでもネットも被ストーカー経験のある私としては、あまり人事ではありません。

Comment

リチャード

その都市伝説、「先生」が「牧師センセイ」になると、かなり悲哀度UPですね!

  • 2009/07/09 16:57
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Luke

いや、確かに。でも十分ありそうな悪寒がしますが。

  • 2009/07/09 18:51
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