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本日の一冊

ファイル 345-1.jpg蓮見博昭著『宗教に揺れる国際関係-米国キリスト教の功と罪』(日本評論社)。病理がますます深くなる米国の政治と宗教、特に福音派原理主義のキリスト教との絡みを分析。著者自身がキリスト者(恵泉大学名誉教授)なので、聖書の理解もしっかりしており、信頼して読める。再建主義も含まれるであろう「現王国主義」、ダービーの「ディスペンセイション主義」の問題点もとアメリカとイスラエルの病理的関係がその辺りにあることも指摘。アメリカの病理は私がすでに何度も繰り返してきたことだが、こういった一般書にも取り上げられることはとても良いことだ。今日、キリスト教の理解無しに政治や経済、さらに今後の行くえを知ることはできないのだ。今日のキーワードは偽りの侵入。「クリスチャンである」と公言するクリントンとオバマの背後も相当にあやしい。もしかするとベトナムで5年間捕虜として死ぬほどの拷問に耐えたマケインの方がまだマトモかもしれません。

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