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堪えられない言葉の希薄化

国会中継を観ていた。彼らのやりとりする言葉の空虚さによって、国会議員としての第一の資質が"忍耐"であることが分かる。質問も答弁も、それぞれの殻(カプセル)の中で延々と空転している。決して絡み合うことがないのだ。

TVコメンテーターも、スポーツ選手に向かって「ぜひ頑張ってもらいたいと思います」(言われなくても頑張るだろうに・・・)、警察当局などに向かって「ぜひ徹底的な真相解明をお願いしたいと思います」(それが彼らの仕事だろうに・・・)、で、きわめつけはサッカー選手がインタビューに答えて「そうですねぇ、やはり勝つことがワールドカップへの道だと思うので、ぜひ勝ちたいと思います」(トートロジーって知ってるかな・・・)。

くわえてニッポンキリスト教の牧師たちの「かみっさまわぁ~愛ですからぁ~、かみっさまわぁ~、あなたを愛しておられますぅ~」式のあの独特のイントネーションによる説教も聴く者にかなりの忍耐を求めているわけだが・・・。

しかし、まあ、閉鎖社会ニッポンの中でひたすら無意味な言葉のキャッチボールで膨大なエネルギーの空転と消費をしつつも、牧師も献金でそれなりにけっこう食えているわけだから、一人当たりGDPが世界14位に落ちたとは言え、ニッポンは"豊かな"国なのだろうなぁ~。
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DJ Jerry

国会中継を観ていていつも思うんですが、おじさんたちは、発言者の目を見ないで、隣の大臣と打ち合わせしていたり、書類を読んでいたり・・・。僕が小学校のときの校長先生は、朝礼台からいつも「話をする人の目を見なさい!」と注意してましたけど・・・。

ま、質問する方も答える方も、シナリオライターが書いた原稿を棒読みするだけだから、仕方ないか(T_T)

  • 2009/02/09 17:26
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