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本日のニ冊

ファイル 166-1.jpeg藤巻健史著『マネーはこう動く-知識ゼロでわかる実践・経済学』(光文社)。現代の複雑怪奇なマネーの動き方のメカニズムを会話調で解説。実に分かり易い。実は同氏とは何時の間にか私も間接的な関係があってビックリした次第。経済学は一応数学を記述言語として、時には伊藤型確率微分方程式を用いたブラック・ショールズの公式などが出るのだが、その本質は心理学と思っている。マネーの流れは、基本的に信頼できるところと利益の高い(と思われる)ところへ流れる。経済主体の心理と少しばかりの会計学の知識(複式簿記)を理解すれば、経済の大きな流れも見える。精神病理学的現象だけでなく、社会やキリスト教界のDr.Lukeの予想が一応大きく外れることがないとすれば、それは人の心を読めることによると思っている。この意味で今年の社会と経済は混乱。教界も同様。

ファイル 166-2.jpegあの"闇社会の守護神"こと元特捜検事田中森一氏と"ネズミ男"こと宮崎学氏の対談『必要悪-バブル、官僚、裏社会を生きる』(扶桑社)。実はミッション・バラバの元住吉連合会No.2の中島さんが言っていた、「ヤクザは必要です。表の社会の人が引き受けない汚れた、しかし必要なシゴトを引き受けているのです。表の人たちは自分の手を汚さないからずるいです」と。社会の表の動きの背後には必ず陰での裏の動きが潜んでいるのだ。ここにも実は人の心理が働いている。心理が読めれば真実が分かる。かなりハマル本。

しかしニッポンキリスト教でミッション・バラバの面々が何だかクリスチャン優等生的に扱われたことにはがっかりしている。あの映画は駄作だったし(この映画でニッポンにリバイバルが起こるとか叫んだおめでたい人たちもいたのだが)、彼らがもっと地を出したら面白いのだが・・・。もっとも最近はミッション・バラバラだそうだが。

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