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Dr.Lukeの一言映画評

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わが家にはマンガが全巻揃っているので、迷いましたが(大抵実写版は失望するものだ)、思い切って観てきました(実はタダ券で・・・)、実写版『あしたのジョー』。小学校の頃、確か水曜日の夜だったか観ていた。あの懐かしいテーマソングはそのまま。今回は尾藤功の「サンドーバックに/浮かんで消える~」と言う歌はなかったが。

内容的にはホセ・メンドーサとの対決で灰になるシーンがなくて、力石との対決まで。どうも「続」があるのかな、と。しかし「立てぇ、立つんだぁ、ジョー!」の香川照之による"丹下のおっちゃん"が可笑しいくらいにマンガそのものだった。主役二人はよくバディを造っていた。が、日本映画の場合、怒りの場面でも目が怒っていないのだ・・・。まあ、タダ券だったので、60点スレスレか。

・・・と、コレ実は昨日の件。本日はマット・デイモンの『ヒアアフター』を・・・。

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観てきました。イーストウッドとスピルバーグの異色の二人によるコラボ作品、『ヒアアフター』。

死者と話す男、死の世界を垣間見た女、家族を失った少年…。死後の世界をテーマにしたイーストウッド最新作

パリで活躍しているジャーナリストのマリーは、東南アジアで津波に飲み込まれ、呼吸が停止した時に不思議な光景を見る。サンフランシスコ、かつて霊能力者として働いていたジョージは、その能力に疲れて今では工場で働いていた。ロンドンで双子の兄と暮らす少年マーカスは、突然の交通事故で兄を失う。兄を思うマーカスは、霊能力者を探すうち、ジョージのウエブサイトに行き着く。一方、マリーは臨死体験を扱った本を書き上げた。やがて異なる3人の人生が交錯する日が来る。

臨死体験も立花隆氏が扱って以来、最近では公然と語られるようになった。私の知り合いの姉妹も死に瀕して、自分がベッドに寝ている姿を自分で見ているのだ。臨死体験し、死後を垣間見た者たちはある種の孤独感を味わう。ソレが理解されないからだ。マット・デイモン扮するジョージは人の過去や内面が透視できてしまう。「リーディング」と称するその能力で稼いでいた彼は、今はソレを呪いだとする。透視(みえ)過ぎることにより普通の人間関係が次々に破綻するのだ。夫婦や親密な関係にある者同士が互いに愛し合うコツは、透視(みえ)ても見ないこと。私たちは透視(み)たがるが、実は見えないことは幸いなのだ。霊能力を求める聖霊派あたりの人に観てもらいたい作品だ。

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昨日の一枚。SADEの"The Best of Sade"。SADEは「シャーディー」と発音するそうだが、ナイジェリア生まれのSade Adu(Vo)、Paul Spencer Denman(BG)、Andrew Hale(KB)、Stuart Matthewman(G&Sx)のユニット。一言イイ、ハマル!深みのあるヴォイスと、幻想的物語を膨らませる世界を持っている。

●Somebody Already Broke My Heart

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