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Dr.Lukeの一言映画評

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わがフェイヴァリットなデンゼル・ワシントンの『フライト』。

「バック・トゥ・ザ・チューチャー」シリーズや『フォレス・ガンプ/一期一会』などヒット作を次々と生んだロバート・ゼメキス監督による、12年ぶりの実写映画。乗客の命を救ったヒーローとしてマスコミの注目を浴びた機長だが、事故の後はマスコミから身を隠す。実は機長のウィトカーは、アルコール依存症のうえ、コカインも吸引して飛行機を操縦していたのだ。彼でなくては墜落していた奇跡の操縦だが、同時に最も危険なパイロットでもあった。その事実が明らかになれば、彼は英雄ではなく、犯罪者として終身刑になる可能性もある。検査で彼の体からアルコールが検出され、周囲の人物の証言も合わせ、ウィトカーは次第に追いつめられて行く。名優デンゼル・ワシントンが、ほぼ出ずっぱりの熱演で、本作でも各映画賞の主演男優賞にノミネートされている。

飲んだくれのアル中かつヤク中パイロットなる設定も怖いものがあるが、現実にもありそうだ。愛人のCAカトリーヌと一夜を過ごして、ウォッカを飲んでコクピットに入る。さらに機内で二本のウォッカのミニボトルを開けるのだ。事故調査委員会による彼の血液検査結果は証拠能力なしとして採用されない。が、そのボトルが発見されて、果たして誰が空けたものか問われる。客にはサービスが停止されていたので、スタッフしかそれに触れることができない。幸い指紋はない。ところが、自らの命と引き換えに子供を救ったカトリーヌの血液からアルコールが検出された。調査委員会の公聴会に引きずり出されたウィトカーはそのボトルの由来を問われ、苦悶、葛藤する・・・。果たして最後に彼の取った行動は?

ウーン、これは名作かもしれない。デンゼル・ワシントン自身、本を読んでこのウィトカーに自分を重ねたようだ。果たしてヒーローの真の姿とは?

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