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露天風呂に夢見る

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午後、いつものSpa LIBUR YOKOHAMAにて温泉三昧。ここの温泉は黒いのだ。関東ローム層独特の色と香りがある。

春の日差しの中で露天風呂に浸り、湯面にきらきらと光る春の輝きを楽しみつつ空を眺める。と、桜雲が。この時期にしては風が冷たく、北海道では雪が舞ったとか。何とも趣きがある。はるか蒼天を見上げつつ想いを巡らすとき、いったい何処(いずこ)を夢見るのだろう。わが想いは悠々と無限なる空を鳥が飛ぶのと競うのだ。

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(七言絶句・平起式・五媺韻)

黑泉に夢む
韶光(しょうこう) 料峭(りょうしょう) 春暉(しゅんき)を弄す
風冷ややかにして 櫻雲(おううん)に 玉屑(ぎょくせつ)の霏(ひ)たり
野興たり 黑泉に 何(いず)れの處をか夢む
悠悠たり 無限に 鳥と飛ぶを爭ふ

・韶光=春ののどかな景色
・料峭=春の寒さ
・玉屑=雪、霏=はらはら舞う

 
(C)唐沢治

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