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切れた絃

本日は台風で休講。先週かなりスケジュールがタイトだったのでありがとうございます。

おい、遊んでるだけだろの声も・・・。
今週の土曜日と日曜日は中学の同級会。幹事役で、ぜひ東京でJazz Liveを楽しみつつと思っていたが、彼の地の友はなかなか動かないので、すったもんだした挙句、極私的には不満ながら、私の行きつけの現地の温泉しんゆで行うことになった。

そんな矢先の9月26日、I君が亡くなった、との連絡が入った。聞くところによると、電気工事の最中に作業車に上半身を突っ込んでエンジンをかけたところ、突如動き出してしまい、ドアが電柱に衝突し、車体とドアに挟まれてほぼ即死だったと。子供さんたちはまだ高校生位と。これまでこのクラスのメンツは一人も欠けていなかったので、小生的にはややショックを受けている。ガタイのでかい豪傑な男で、御柱祭では先頭を切って盛り上がっていた。思えば2009年の同級会で、「来年、オレに言ってくれれば御柱に乗せてやれるでっ」と言ってくれたのが最後の会話だった。

しかしだ、彼がその日の朝、普通に出かけて、家族も普通に送り出し、エンジンをかけるまでは普通の作業を行っていたのだ。しかし、ソレを境目に生と死の断絶。なんなのだ、その糸が切れる瞬間って・・・。改めて死について想い巡らせてる次第。葬儀には出席できなかったので、同級会では追悼もかねる予定。私はこの詩で送りたいと思っている。

ファイル 4495-1.jpg

朋友と惜別す  靑心堂一石
朋友 錦の如し 貞秀の姿
秋聲 斷雲 忽ち分離す
絃を絕ち 玉は折(くだ)け 岐(わか)れに臨むの涙
租帳(そちょう) 愁は入り 杯を擧ぐること遲(おそ)し
(七絶・平起式・上平声四韻)

※貞秀=晴れ舞台;祖帳=宴会

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