Entry

トップ > 独白 > 魚玄機の魅力

魚玄機の魅力

朝が美しい。緑が濃く、花の紅が引き立つ。鳥のさえずり、鶯の呼ぶ声。まさに麗朝だ・・・。

ファイル 3593-1.jpg

落葉 紛紛 暮雨に和す
朱絲 獨り撫して 自から清歌す
情を放ちて 恨むを休む 無心の友を
性を養いて 空しく拋(なげう)つ 苦海の波
長者の車音 門外に有り
道家の書卷 枕前に多し
布衣 終に雲霄の客と作(な)るも
綠水 青山 時に一過せよ

彼女、調べるほどに情熱的かつ魅力的な女性だ。日本的には瀬戸内寂聴か、あるいは八百屋お七的かもしれない。世間的には愚かな女だ。しかし思春期から美しい心に憧れ、道教門下に入ったのも、遊里生まれという不条理な事実に対するせめてものもがきだったのだろう。最近、AV女優の山川青空なる子のTwitterでの叫びが話題になっているようだ。

自分の体が汚い、そんなこと分かってた。心も体も死んでる、何度も実感してた。生きてる価値なんて無い。それでもどうしても譲れない想いのために頑張ってきた。でも、所詮はお金を生むための道具でしかない。性的対象の道具でしかない。私はとっくに死んでた。そしてあなたが私をこれから殺すんだ。

前にSalt氏が菜摘ひかるという風俗嬢が書いた本について感想を述べていたが、このような世界の子たちの心の中は、実は一般の女性たちよりもよほど純粋にしてけな気なのだ。彼女たちと近い世界に生きている若い子たちと接している私はそれを経験的に知っている。マグダラのマリアの愛の表現をそのままに受けることができたあの方のみが、彼女たちの門の前を通り過ぎることなく、彼女たちの心に立ち寄り、サマリアの女の時のように、その渇きを癒し得るのだ。イエスは女性たちにかなりモテた。彼女たちの心が分からんトウヘンボクでは、決してなかったのだ。

いろんな想い

木の葉はらはらと舞う 夕暮れの雨にとけて
赤き糸を弾きつつ 静かに独り歌う
募る想いをわすれて もうやめよう 薄情のあの方を恨むのは
本性を養う修行も この現世の苦しみには虚しいだけ
わたしの待つ高貴なお方の車の音 ただ門の外を過ぎるだけ
道家の書物は枕元に山ほど積まれているのに
無冠だったあの方が雲上の人になられても
川遊びや山巡りの際 ちょっとでも尋ねてきて欲しい

as if...

追記:漢文はお勉強の対象ではないのだ。こんないじらしい心を詠うことができる。ことばは表向きではなく、その深い心に触れること。時間と空間を超えて作者と心を重ねることができるのだ。

Comment

ダイエット

>このような世界(風俗)の子の心の中

イエスが十字架につけられたときの二人の罪人のようで
'ほんとに救われない人もいると思う。 がよくワわからん。

エンコア -アンコール *http://www.youtube.com/watch?v=1GX_4PgUhYo

  • 2013/05/06 10:40
  • Edit

Salt

菜摘ひかるさんは、エホバの証人の熱心な信者である母と、その母と自分を虐待する父の相克の中でアイデンティティーを形成したようです。「本当はただひとりの人(父)に愛されたかったでけかも知れない」と本心を吐露している箇所もありました。

  • 2013/05/06 20:52
  • Edit

Luke

なるほど、引き裂かれているのですね。自死だったのでしょうか?

  • 2013/05/06 21:29
  • Edit

ダイエット

そうなんですか。何年か前にエホバの証人とかいう人が家に来て
自宅お勉強をしたのでエホバの証人(ものみの塔)たちのことも、
教える内容もよく知っているよ。

*1914年にイエス・キリストは見えない姿で再臨しました。
*イエス・キリストは十字架ではなく一本の杭に磔けられました。
*人は死んでも地獄はない。 魂は消滅する

あの人たちは律法も重んじているので真面目に生活しないと大変な
ようだ。私の子供の頃からあの人たちが千年王国の話をしていましたが
1914年から一世代経っても千年王国は実現していません。

このような世界(風俗)の子の心の中
こわい主人(タトゥー)に、いやいやつかえるお話かと思ってしまいました。

  • 2013/05/07 20:36
  • Edit
Access: /Yesterday: /Today: