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Dr.Lukeの一言映画評

ファイル 215-1.jpgチーム・バチスタの栄光』―拡張型心筋症の画期的なバチスタ手術を巡るベストセラー推理小説の映画化。原作者は現役の外科医だけに、ディテイルも実に正確で精密。ストーリーもよく出来ており、外科医の致命的運命を絡めて、ドンデン返しもあり、緊迫感も味わえた。しかし日本映画の問題は、キャラクターの人物像の描き込みが浅い点。特に主人公の心療内科女医や厚生労働省の切れ者役人があまりにも短絡的な人物像に過ぎる。外科医としては致命的な運命を背負うバチスタの執刀医を演じた吉川晃司はそれなりにリアリティがあった。そしてその犯人であるところの○○科医師の役どころは、今の医療の現実をモロに反映しており、実際にありそうな設定であり、もしこれがリアルであったらと想像しただけで背筋が凍るような恐さを覚えた。アジア諸国七カ国で上映されるようだが、お薦めできる。

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