河口湖にて富士を望みて
- 2013/04/02 13:08
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 一石
漢詩(七言絶句平起式)を詠んで作ってみた*1。「一石」とは私の号、つまり"Einstein"だ*2。
■読み:
眠れる山に望んで
湖波(こは) 春水(しゅんすい) 晴天を映す
山は秀で 江亭(こうてい) 遠色鮮やかなり
水面 波を帯び 愁裏(しゅうり)の色
来たる時 野色(やしょく) 自ずから煙を生ず
■意釈:
眠れる富士を眺めつつ
湖面の波は春の水にして 晴天を映している
山(富士山)は秀でて 茶屋の見える一面の景色は鮮やかだ
水面は波立ち 愁いを帯びた色をしている
時が来るならば この素晴らしい景色も 噴煙で覆われてしまうのだ
(C)唐沢治
*1:「詠む」と言うより、パズルのように「作る」と言った方が適切。要するに平起式のテンプレートに単語や漢字をはめ込んだのだ。
*2:ペテロの意味もあるか・・・