Entry

トップ > 映画 > Dr.Lukeの一言映画評

Dr.Lukeの一言映画評

最近は日本の深い精神性を描く作品が目立つが、かねて観たかった『利休にたずねよ』。

ファイル 4061-1.jpg

ただ美にのみ頭を垂れるとして、下卑た秀吉の要求を拒絶し、切腹して果てる利休。独自の茶の世界を生み出した彼の原点を探る作品。あの入り口も空間も小さい素朴な茶室は何故に?彼が握り締めていた高麗製の小さな壷の意味は?そして妻宗恩の押し隠していた女としての気持ちとは?これらの疑問が最後に一挙に解ける。侘び寂びの世界と一人の女性に対する恋慕の情。極私的には彼の茶室は子宮復帰願望の表現と見ていたのだが・・・。これもそれぞれで観られることをお薦めする。

Trackback URL

https://www.dr-luke.com/diarypro/diary-tb.cgi/4061

Trackback

Access: /Yesterday: /Today: