陶淵明の境涯
- 2013/07/20 08:29
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 陶淵明
ここ数日、朝が清々しい。空気が高原のような感じ、肌をなでるその風が何とも爽やかだ。昨日、酒のネタをふり、その前に「世事都訛」と詠った。自分ながら、やや、陶淵明的境涯を味わっているかもしれない。次の詩は『飲酒二十首』の「其十五」。
貧居 人工に乏しく
灌木 余が宅を荒らす
班班として翔鳥有るも
寂寂として行迹無し
宇宙 一に何ぞ悠かなる
人生 百に至ること少し
歳月 相催して逼り
鬢邊 早や已に白し
若し窮達を委(す)てずんば
素抱 深く惜しむべし
灌木 余が宅を荒らす
班班として翔鳥有るも
寂寂として行迹無し
宇宙 一に何ぞ悠かなる
人生 百に至ること少し
歳月 相催して逼り
鬢邊 早や已に白し
若し窮達を委(す)てずんば
素抱 深く惜しむべし