千樹眠亦望春-一石
- 2013/10/19 14:01
- Category: 漢詩
- Tag: 漢詩 一石 死と復活の原則
(七絶・平起式・上平声十四寒韻)
千樹 眠りて 亦 春を望む
秋雲 寂寞として 人に逼(せま)るの寒
葉は落ち 蕭條として 白露 摶(たん)たり
借まず 繁枝 揺落(ようらく)盡(つく)し
閒(しず)かに眠る 千樹 為に懽(かん)を承(う)く
秋雲 寂寞として 人に逼(せま)るの寒
葉は落ち 蕭條として 白露 摶(たん)たり
借まず 繁枝 揺落(ようらく)盡(つく)し
閒(しず)かに眠る 千樹 為に懽(かん)を承(う)く
注:落紛=落ち葉を散らす;摶=丸い;懽=春の歓喜
このところ秋の雲も物憂く寂しげで、寒さも迫ってきた。夏の日、誇るように繁っていた碧樹も葉を散らし、物悲しい落葉に丸い露が光る。豊かに繁った葉を惜しまずに落とし尽くし、今は千樹も静かに眠り、故に春になればあの(復活の)喜びを味わうことができるのだ。
もしわたしたちが、彼に結びついてその死の様にひとしくなるなら、さらに、彼の復活の様にもひとしくなるであろう。-Rom 6:8