Dr.Lukeの一言映画評
- 2010/03/20 21:40
- Category: 映画
風呂上りのビールが旨くなってきたので、体調も順調に回復している。血清鉄は通常値に戻り、トリグリは、まあ、気長に行きましょう。しかし今日は快晴の上、生暖かい嫌な風が吹いていた。こういった日は花粉症人はつい首をすくめてしまうものだ。
で、本日の映画は、ミュージカルの映画ヴァージョン『ナイン』。元々はブロードウェイ・ミュージカル。何ゆえこれを選択したかと言えば、ひとえにペネロペ・クロスが出演しているから。ストーリー的には
世界的な映画監督グイド・コンティーニは、新作の撮影を控えていた。しかしクランクインを目前にしながらも映画の構想は捗らない。さらに彼の周囲には常に女性が取り巻き、妻からは愛想を尽かされてしまう。映画へのプレッシャーと女性たちとの関係に追い詰められたグイドは、いつしか自分の幻想世界へと溺れていく…。
と言うもので、アーチストの想像力が枯渇し、作品が生み出せなくなる苦悩を描いている。とりまく女性たちが美女ばかりで、何と、往年のソフィア・ローレンが出ている。彼女は老女化することなく、今でも美しいオーラを発散し、貫禄を醸している。これには驚いた。ペネロペ・クロスが似ているオードリー・ヘップバーンの晩年が、その若い頃と比して余りにも・・・だったのと対照的だ。また新007で上司M役を演じたジュディ・デンチが老練な味わいを出していた。ミュージカルはその華やかさが勝負だが、実際のステージではなくても、十分に楽しめる作品だ。
で、一応、クリスチャンぽいことを言いますと、われわれも年老いてなお、キリストのオーラを発散できたら幸いだと願った次第。