日本国民に告ぐ
- 2010/06/16 20:23
- Category: 書籍
と題する数学者の藤原正彦氏の論文が『文藝春秋七月号』に掲載されている。かなりリキの入った作品。主張は私がここで語ってきたことをほぼそのまままとめてくれている。いわく-
・ニッポンはアイデンティティを喪失し、モラルも失った
・ペリー来航以前は独自の文化を有し、貧しかったが、貧困はなかった
・開国により西欧型帝国主義に組み込まれ、悲惨へと落ちた
・かつての古きものを全否定する心性が日本人の心を壊した
・戦後、米のWGIP(War Guilt Infomation Program、罪悪感を刷り込むマインドコントロール)により、米の属国とされ、自立をはばまれた
・対中戦争も対米戦争も、侵略戦争ではなかった
・東京裁判史観が現日本の病理の根本にある
・かつての日本文化は普遍性がある
対策としては-
①WGIPで植えつけられた過去との断絶により、誇りを回復すること
②現押し付け憲法を破棄し、日本人の、日本人による、日本人のための憲法を作ること
③自衛軍を正式に創設し、自国を自ら守る体制を確立すること
日本人はかつて「美的感受性」を持っていた。これは普遍的な価値をもっているゆえに、これを誇りと自信をもって取り戻すこと。
私的にはニッポンはすでに3面において去勢された国家ゆえ、これはかなり困難な道であると考えているが、その趣旨にはまったく同意する次第。
参考:論理と美しい情緒