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トップ > 科学

タミフル耐性ウイルス出現

やはり出てきました。今年の秋以降が問題です。

初のタミフル耐性ウイルス確認 デンマーク、患者は回復2009年6月30日11時10分
【パリ=飯竹恒一】新型の豚インフルエンザに感染したデンマークの患者から、抗ウイルス剤タミフルに耐性を持つウイルス検体が初めて確認されたと、タミフルの製造元、スイスの薬品大手ロシュが29日明らかにした。デンマーク保健当局も確認した。

ロイター通信などが伝えた。患者はすでに回復しているという。同社担当者は「耐性は予想されていたことで、科学的には驚きではない」とした。また、耐性は治療中に生じたもので、まれだが起きうることであり、通常の耐性とは違うとして「タミフルは新型インフルの治療に依然有効だ」と説明している。

http://www.asahi.com/national/update/0630/TKY200906290361.html

追記:日本でも出現が確認されたようです[07/03]

地震に関する要注意情報

数年前に閉鎖されてしまった八ヶ岳天文台の電磁波の異常による地震の予測法はギリシャなどで成功例があるのですが、今般、読者の方から次の情報が寄せられました。大気中の陽イオン濃度の測定により、これまでも地震の予知に成功しているようです。これによりますと関東南部に異常データが観測されているようです。

・南関東3測定点の大気イオン濃度いっそう深刻に

・NPO法人大気イオン地震予測研究会e-PISCO

・中波帯電磁波ノイズ観測、大気重力波観測による地震発生予測実験

新型インフル変異で感染力増大?

先にインフルエンザ・ウイルスの構造と感染のメカニズムを、3Dグラフィクスで説明したが(→こちら)、この度、ヘマグルチニンの構造が微妙に変異していることを、東大医科研が確認したようです(→記事)。感染力が強くなった可能性が大ですが、秋以降が問題ですね。先に紹介したとおり、今の弱毒性のうちに感染して、ワクチン効果を得ておいた方がいいかも知れません。私はいっさいマスクは着用していませんし、むしろ今のうちに感染しておこうと思っておるところです。ただし体力のない人やすでに既往症のある人は十分注意してくださいませ。

で、今晩はまた道草です^^

Influenza Infomation

ファイル 869-1.jpg

インフルエンザ・ウイルスは図のようにタンパク質でできた表面にヘマグルチニン(HA)とノイラミダーゼ(NA)という棘を持っています。HAは15種類、NAは9種類あり、今回のウイルスはHAの1タイプと、NAの1タイプを有するのでH1N1と呼ばれます。つまり理論的にはH1N1からH15N9まで、15×9のタイプが生じ得るわけです。

HAは粒子を接着させる機能があり、ウイルスはこれで細胞に吸着し侵入します。NAは逆に細胞から飛び出すときに働きます。タミフルやリレンザはNAの働きを阻害する作用を持ちますが、ウイルスそのものを殺すことはできません。増殖を抑えるだけです。

しかしやっかいなことは、HAもNAも微妙に構造を変えていくわけです。このためタミフルを鍵とすると、NAの鍵穴に相当する部位の構造が変わりますと、タミフルはハマルことができません。かくしていわゆるタミフル耐性ウイルスができるわけです。

そこで理研ではNAの構造をコンピューターでシミュレーションして、出現し得るNAの構造のリストを作っています。これを参考にしてドラッグをデザインするわけです(in silico)。

また最近、NAを阻害するだけではなく、HAも阻害する物質も追及されています。試験管内(in vitro)では成功しているようですが、臨床応用段階(in vivo)に至るにはまだ時間がかかるでしょう。先の筑波大と横浜市大のRNAポリメラーゼ阻害と合わせて将来に期待がかかります。

下にヘマグルチニンとノイラミダーゼの立体構造の一例を表示しておきます。

・Zoomしてミクロの宇宙を探検してみて下さい。
・Stereographicsにすると3Dの世界を楽しめます(ちょっとコツが要ります)。ぐるぐる回すと立体構造が微妙に歪むのもよく分かります。特にNAには凹部位がありますが、タミフルはここにハマルのです。

●Hemaglutinin(Influenza)

●Neuromidase(InfluenzaA)

いわゆるひとつのモノの考え方

このところうつらうつらと考えていたことであるが、どうもあながち見当外れでもなさそうなので、ちょっとご披露したい。

ファイル 868-1.jpg1918年のスペイン風邪のパンデミックは、最初は弱毒性、後に強毒性に変異して、感染者6億、死者4,000-5,000万となった(当時の世界人口は18億)。しかし最初の弱毒性に感染した者は強毒性に対しては軽症で済んだのだ。つまり免疫ができたため。
(写真は遺体からのゲノムにより復元されたスペイン風邪のウイルス)

今回の場合、1957年以前生まれの人はすでに免疫を持っているとする説も米国の専門家が述べているが、もしかすると秋以降の強毒性変異の可能性を考えて、マスクを外して(もともと効果は疑問)、今のうちに弱毒性に感染しておくのが得策かも知れない。つまりワクチン接種と同じ効果を有することになる。

・・・と言ったやや乱暴なことを考えていたのだが、Dr.Kさんも同じ推理を紹介されている。皆さん、ぜひご一考を。

・ある興味深い推理(→http://www.chiba-kawamura.jp/blog/?p=240)

【重要な警告】
マスクを外して弱毒性に感染し、そのために重大なる結果を招きましても、当方は一切関知致しませんので、マスクの使用・不使用につきましては、あくまでも自己責任でご判断ください。特にすでになんらかの疾患を持つ方や体力のない方などは十分ご注意ください。

β-endorphin&Oseltamivir

今朝は雨で走れない。実に寂しい・・・・。これはβ-エンドルフィン(↓)依存症のため。モルフィネの6.5倍の鎮痛作用を持つ。

  * * *

さて、世ではマスクが売り切れ。オイルショックの時のティッシュが消えた光景を思い出しますが、ニッポン人は何も変わっていません。私的にはマスクの効用は「?」なのですが。まあ、確かに唾液の飛沫などは防止できるでしょう。が、そもそもウイルスは電子顕微鏡のオーダー。それに比してマスクの繊維は、ほとんどトンネルとピンポン玉のようなもの。よその国ではマスクはしないようだし、韓国に至っては日本向けに輸出するようです。愛知県のさっちゃんが「インフルエンザよりも恐いもの」と記事を書いておられるが、まさに、だ。このニッポン人の心に感染するマインドウイルス・ミームの方がよほど恐い。

で、先にも紹介しましたタミフル(Oseltamivir)をご覧いただきましょう。案外単純な構造に驚きますね。右クリックして<Style→Streographic>としますと立体メガネがあれば3Dで見ることも可能です。メガネがなくとも<Cross-eyed Viewing>で寄り目にして見ることもできます。トライして見てください。

RNA polymerase

これまでGIFアニメで提示してきた分子構造が、ようやくJmolでの表示ができるようになりました。

●マウスで左クリックしながら、グリグリしてください。立体構造を見ることができます。

●右クリックするとメニュが出ますので、倍率を変えたりしていろいろ遊んで見てください。

・Javaが必要ですが、サイトの"Kingdom Fellowship"ロゴがキラキラしている人はすでにインストールされています。
・また表示までにやや時間がかかるかも知れません。
・これからいろいろな分子構造を紹介していきます。特に生体高分子は神の創造の神秘を味わうことができます。

夢の新薬か?

ファイル 863-1.jpg筑波大と横浜市大のグループがインフルエンザの増殖を抑制する薬品を開発(→記事)。タミフルやリレンザと同様にコンピューターで分子構造を調べてデザインしたもの。RNAポリメラーゼに蓋をして、その合成を阻害するメカニズム。これは期待できますね。RNAポリメラーゼはヌクレオチドを重合させ、RNAを合成する酵素。RNAが合成されなければウイルスは増殖できない。下のグラフィックはインンフルエンザAウイルスのRNAポリメラーゼの一部。


WHOの指示

今般のインフルエンザについてはそのDNAの構成から見て、疑問点が少なくない。で、WHOも同ウイルス出現の経緯における人為的要因についての調査を指示したようだ。前にも書いたが、今の技術では大腸菌のDNAをそっくり人工的に合成できるのだ。

追記:
<新型インフル>「ウイルスは自然発生」人為説否定…WHO
5月15日11時38分配信 毎日新聞

 【ジュネーブ澤田克己】世界保健機関(WHO)のケイジ・フクダ事務局長補代理は14日、新型インフルエンザウイルスの起源について「自然に発生したものだ。研究施設に由来するものではない」と述べ、一部に出ている「人為的にできたウイルスではないか」との疑念を否定した。

 ブルームバーグ通信などによると、ウイルス人為説は、抗ウイルス薬「タミフル」の開発にもかかわったというオーストラリア国立大の科学者、エードリアン・ギブズ氏(75)が提唱。遺伝子配列などを調べた結果、新型ウイルスは、ウイルスの培養実験やワクチン製造の過程で偶然発生した可能性があると主張し、近く報告書を出すとしている。

 フクダ事務局長補代理によると、WHOは9日、ギブズ氏の仮説を検証するよう各国の研究機関に依頼。国連食糧農業機関(FAO)や国際獣疫事務局(OIE)とも協力して専門家による検討を行った結果、「自然に発生したウイルス」との結論に至った。

 ◇ワクチンの優先生産問題は先送り

 一方、WHOは14日、新型インフルエンザワクチンに関する専門家による電話会議を開催。季節性インフルエンザワクチンと新型用のどちらを優先して生産すべきかなどについて協議したが、この日は結論を持ち越した。

 この日会見したフクダ事務局長補代理は「非常に複雑な問題だ。一回の会議で決められるようなものではない」と述べ、方針決定には時間がかかることを示唆した。

フェイス・オフ&オン

本日は違反者講習呼び出しの日でありました。9時から4時まで6コマの講義・・・。かなり疲れました。係りのおじさんたちの、言葉がはっきりしない講義を聴講。実際何を言ってるのか不明だ。いつもは提供する側ですが、今日はひたすら生徒として忍耐が試された。

飲酒ひき逃げで家庭崩壊、人生の破滅ストーリーを描いたビデオを見せられて、ややビビリました。来る6月1日に道交法が改正の予定で、車を貸した相手が飲酒運転をした場合、貸し手も運転手とまったく同じペナルティとなるようだ。危険運転については罰則がかなり厳しくなっている。

社会奉仕は雨だったのでやめまして(4千円がプラス)、実車に乗ってこれまた頑固一徹と言う風情のおじさんのアドバイスを承りました。彼によると「あなたは運転が上手すぎますっ。もっと基本的に運転して下さいっ」とのこと。「はいっ」とひたすら恭順の姿勢で・・・。

最後に感想文を書かされ、私の書いた文章は-

今後法規を遵守して運転いたします。車は、都内のたとえ3,000円の所でも、ちゃんとお金を払って駐車場に留めます。一時停止のところではちゃんと停止線の前で停車します。今日はとても勉強になりました。

と言う小学生レベルの作文。15,000円と丸一日の忍耐テストでゼロクリアだが、やれやれ、ものすごい疲労感、と言うか徒労感。しかし、なぜかそこの食堂のカツカレーがやけに美味かったです。

 * * *

ファイル 839-2.jpgさて、今をときめく『レッドクリフ』のジョン・ウー監督に、かつて『フェイス・オフ』と言う作品があった。私が結構好きなジョン・トラボルタとニコラス・ケイジの競演作品で、極悪人(ジョン)と刑事(ケイジ)の顔を取り替えて捜査が行われると言うセッティング。これが公開された当時は、「まさかな、ありえん設定だ。ジョン・ウーはドンパチの派手さだけのアクションもの三流監督。まあ、アクションだけ楽しもう」ぐらいにしか思わなかったのだ。

ファイル 839-1.jpgが、時が流れて、今やジョン・ウーは世界の監督となり、そして、フェイス・オフからフェイス・オンが実際に行われている!つまり顔の移植手術である。中国が最初だったと記憶しているが、その後フランス、そしてアメリカで相次いで成功。フランスの女性は犬にかまれて顔を剥がされたが、何とも素晴らしい出来栄え。またこの度、夫に散弾銃で顔を破壊されたアメリカの女性がインタビューに応じている(→Youtube)。驚きますね、顔は筋肉や神経が繊細なのだが、これがちゃんと機能して、しゃべったり、笑ったり、匂いを感知することも可能だとか。

医学などの科学は神学的には一般恩恵とか言うのでしょうが(私的には人間の自由裁量権の及ぶ領域)、果たしてどこまでいけるものなのでしょう。昨日のジル博士の例にあるように、脳の不思議さはいまだに解明されていない最後の秘境とも言わているのだが、その脳自体は解明されないまま、脳の仕事としての目先のテクニックは着実に開拓されているようだ。

N1H1新型インフルエンザ情報

学士会のMLで回ってきましたので、お知らせしておきます。海外ならびに国内の情報が網羅されています。

・日本予防医学リスクマネージメント学会

WHO INFOMATION

「豚インフル」は「Influenza A(H1N1)」と改称されました。日々の情報はWHOの情報サイトでどうぞ。日本でも感染第一号の高校生が入院しているようですが、これが横浜市民病院。私の自宅の近くです。リレンザが奏効しているようなので、まあ、それほど騒ぐまでもないかなとも。

注:この高校生はソ連型のようです。



ファイル 827-2.jpgちなにみリレンザとタミフル(↑)はウイルスが感染細胞から放出される際に必要なノイラミダーゼを阻害する。これらは元々ノイラミダーゼの分子構造から活性部位を割り出して、そこにハマル分子構造を設計(ドラッグデザイン)して作られた薬品。分子構造は割りと単純。しかし備蓄量が足りていない。開業医の義兄は着々と備蓄しているようなので、いざと言うときはそれを当てにしている。(リレンザがタンパク内にはまる様子→)

また薬剤師の家内によると、マスクや消毒用ジェルなどが品薄で、なかなか入荷しないとのこと。不識布のダイワボウが暴騰しております。癌も侮れないわけですが、すでに征服し得たと思っていた感染症がまだまだ。主イエスも言っております:終わりの時代にはあちこちで戦争の噂や疫病が蔓延するであろう、と。

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