真水57兆へ-MMT認知のチャンスである-

GDPの定義は三面等価の原理により

$$Y=C+I+G+(EX-IM)=C+S+T$$ だから

$$(S-I)+(T-G)+(IM-EX)=0$$

where Cは消費、Iは投資、EXは輸出、IMは輸入、Sは貯蓄、Tは税。

つまり第二式は<民間収支+政府収支+海外収支=0>であることを示す。海外はほぼ0として、政府が黒ならば、民間は赤になるのだ。PB黒字化などがいかにおかしなことかわかるハズ。体で言えば、造血系と心臓が血液を貯め込む状態である。もちろん体は貧血・栄養障害を起こす。これがデフレだ。

上のYの式において、CIが増やせないのであれば、Gを増やしかないであろう。金融緩和はすでに十分やって、今や日銀が買える国債が底を尽きかけている。国債を発行して金融緩和を継続し、かつ財政投資を行わなければ、日銀の当座口座に溜まるだけ。これはマンデル・フレミングのセオリーだ。NYのクモオ市長も公共事業をするとのこと。

すでにスペシャル・レクチャーでも語ったが、今回の危機はMMTが市民権を得る絶好のチャンスである(☞スピリチュアルMMT)。

自国建て国債は破綻もハイパーインフレのリスクもないと財務省も明確に宣言している。ではなぜ、この30年緊縮できたのか。実に謎だ。


すでにわが国は経済大国ではない。このことをまず認識しないと老人が脱水症に気づかないままに逝ってしまうのと同じことが起きる。次のグラフを見てみよ。

かつて三島は、このままだと空疎でニュートラルなある経済大国が残ると予言したが、それはすでに外れている。経済弱小国に落ちたのだ[1] … Continue reading。ヘタすると中国の倭国自治区になりかねない。香港の危機は近未来の日本の危機でもある。

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1 現在、世界三位と言っても、米は2,000兆、中国1,300兆、日550兆だ。今回の経済危機で企業が倒産し設備を失えば、450兆になりかねない。だから最低100兆のGの出動が必要なのだ。

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