コロナ騒動はPB黒字化の呪縛を破り”異端”のMMTが認知されるチャンス

すでにコロナ騒動はチャンスであると言っている。97年以降、PB黒字化でマネー供給[1] … Continue readingを絞った結果、この30年間世界でどん尻の成長率を記録した。

かくしてGDPは世界3位(550兆)とは言え、個人では26位だ。対してアメリカは2,300兆、中国は1,300兆。特に中国は一党独裁で国債を発行し、公共投資を進めて実質的にMMTを行っているのだ。

ザイセイハタン論者の妄想的議論は三橋氏が上のビデオで暴露してくれているが、簡単に言って、算数ができない人たちである。経済はゼロサム・ゲーム。すなわち、次の恒等式が成立するのだ。

政府収支+個人収支+企業収支+海外収支=0

つまり政府が黒とは民間の赤である。これは算数だ。そしてGDPとは

Y=政府支出+民間消費+民間投資+貿易黒字

ゆえに、民間の消費と投資ができない現状では政府が支出するしかGDPを拡大する方策はない。これも算数だ。

そして政府が積み上げた借金は返す必要がそもそもナイ!日銀は政府の子会社であり、国債を買い取れば実質マネーとなるだけだから。そしてマネーはそもそも日銀の負債である(これを返済するなんて誰も考えないであろう!)。あるいは償還期間を100年に設定すればよい。かくしてコロナ復興増税などは狂気の沙汰となる(すでに福島の件でやってしまったが)。

経済学は複式簿記が分かるかどうかで決まる。B/S(貸借対照表=ストック)とP/L(損益計算書=フロー)とCF(キャッシュフロー)が読めれば経済は分かるのだ。何も伊藤型確率微分方程式などを引っ張り出さなくてもよろしい。オプションの計算の元になっているブラックショールズ方程式は経済の実務やっている人はほとんど理解できないであろう。

$$dS_{t}=\mu S_{t}dt+\sigma S_{t}dW_{t}$$

まあ、これは趣味の領域でいいわけ。

・・・というわけで、コロナ対策で膨れ上がった国のシャッキンではたして金利が暴騰し、国債が暴落して、日本は破滅に至るであろうか。なるわけねーだろって、三橋氏の口調で。供給力が伴う限り、国債は発行できる。つまりインフレを阻止し得る限りは破綻することはないのだ。最後は民力(供給力)が問われるのだ。次の図はすでに紹介している。マネーの最終的担保は国民が価値を産み出す能力なのだ(図では国富と書いている)。

国民がこのような単純な事実に覚醒すること。これがこの国を救うのだ。もちろんニッポンキ業界もボクシなどに聖書を預けてはならない。一人ひとりが真理に覚醒すること。そのチャンスをコロナ騒動は提供してくれているのだ!

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1 マネーにはマネタリーベースとマネーストックがある。前者は発行済み紙幣(110兆)+日銀当座残高(400兆)で、これまで日銀が国債を買い取ってきた額が積み上がっているが(金融緩和策)、これは民間には直接は流れない。政府が財政投資をすることにより(財政政策)、このマネーが民間に流れて種銭となり、市中銀行が融資をすることにより信用創造が起きてマネーストックとなる。これがわれわれを潤すのだ。

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