富を作り出す力は富そのものよりも無限に重要である

これはフリードリッヒ・リストの言葉。今回の三橋氏のビデオにて紹介されていたが、これは私がすでに指摘しているB/Sのつながりそのものである。

富(マネー)の究極的担保は「国富」。これは次の図を見てもらうと、リストの言と同じである。再掲しておこう:

繰り返すが、幼稚園児に一億与えても紙飛行機になるだけだが、東大生に提供すれば何か新しい価値を生み出す。前者はハイパーインフレ、後者はさらに一億与えればさらに新しいものを生み出すという、いわゆるマイルドなインフレによる経済成長を生む。MMTはまさにこのリストの言を複式簿記によって数値的に証明しているのだ。

現在のわが国の問題は、深刻なデフレ(人体で言えば、血流不足)により、この生産性が摩耗していることである。派遣やUberEatsなどのギグワークにより、技術や知識の継承が途切れ、新しいモノを作れなくなる。これがために、マネーをいくら注入してもジンバブエとなるわけだ。こうして緊縮論者たちの予言が自己実現的に成就してしまうことが、今、もっとも恐れるべきことである。

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