飯塚事件再審棄却に思う
2024-06-06

この事件は極私的にも前から関心があった。裁判所の判断は、各状況証拠単独では久間氏が犯人と断定できないが、すべての証拠を総合すれば十分に久間氏が犯人と断定できる、犯行形態も残虐、反省もないゆえに死刑と判示する。
このビデオでその論理を説明しているが、少々曖昧なので、おせっかいを焼いておく。今、証拠が6つあるとしているが、これらをEi (i=1,2,…6)とする。それぞれの場合に久間氏が犯人である確率をpi とすると、犯人でない確率は 1-pi となる。そこでEiは互いに独立として、6つの証拠がすべて成り立つ場合に久間氏が犯人でない確率は Π(1-pi) (Πは積)となるから、犯人である確率は 1-Π(1-pi)。
単純化のためにpi=0.5 とおくと(要するに五分五分)、1-(1-0.5)^6=0.984…、つまり犯人である確率は98.4%だ。pi を大きくすれば(つまり個々の証拠でも犯人と断定できる可能が高いとき)、この確率はさらに上がる。
①三人に目撃された車の特徴が久間氏所有車と合致、
②シートの繊維と同じ繊維が被害者から検出された、
③被害者と同じ血液型と尿がシートから検出された、
④久間氏の血液が被害者の体内から検出される(ふつうはあり得ない)、
⑤久間氏はペニスに炎症があり出血していた(④の理由となる)、
⑥アリバイがない
その他、車の内部を洗浄している、被害女児の目撃時刻と車の特徴が一致、という諸事実から考えれば冤罪ではないと、誰もが合理的な疑いを超えて結論できるでしょう。
マスコミは袴田さんの事件に勢いづいて、正義漢を気取ってる印象がする次第。本件はまず再審はあり得ないでしょう。

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