小暑
- 2015/07/07 10:16
- Posted by Dr.Luke Karasawa (唐沢治)
- Category:漢詩
- Tag:黄庭堅, カレンダー
月の運行と生命現象は密接に関係していることを昨日書いた。SDAによれば、元々の神のカレンダーは月齢で決定されている。太陽暦との差を補正するため、ユダヤ教では太陽太陰暦が使われる。メトン周期、つまり19太陽年は235朔望月にほぼ等しいことにより、19年間に7回閏月を入れる。神の御心は月にあるようだ。
新月と満月とわれらの祭の日とにラッパを吹きならせ。-Ps 81:3
これに基づいてダニエル書の最期の7年の開始年を計算しているサイトは以前紹介した。これによると2014年、2017年などが可能性として高い。意外にも2015年は外れるのだ。
-A CHART OF THE 70TH WEEK OF DANIEL
中国ではやはり太陽太陰暦の二十四節気。わが国でも用いられている。で、本日は小暑。私も漢詩を詠むようになってから二十四節気を意識し出した。太陽暦はきわめてドライ、単に物理的運行を区切るだけのカレンダー。人間の内面性を関わりのあるのはやはり陰暦の要素が含まれている。黄庭堅の詩を紹介しておこう。
鄂州南樓書事其の一 黄庭堅
四顧すれば 山光 水光に接し
欄に凭(よ)れば十里に芰荷(きか)香(かんば)し
清風 明月 人の管する無く
并せて南楼の一味の涼を作(な)す