AD70に旧約の聖徒は復活し携挙されたと再建主義者

これも面白いのでクリップしておこう。

携挙はないという謬説

4.

携挙がない、という人々がいるが、もし携挙がなければ、紀元70年に復活した旧約のクリスチャンはいったいどこに行ったのだろうか。

パウロははっきりと「まず死者が復活する」と述べている。

兄弟たちよ。私はこのことを言っておきます。血肉のからだは神の国を相続できません。朽ちるものは、朽ちないものを相続できません。
聞きなさい。私はあなたがたに奥義を告げましょう。私たちはみな、眠ることになるのではなく変えられるのです。
終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。
朽ちるものは、必ず朽ちないものを着なければならず、死ぬものは、必ず不死を着なければならないからです。(1コリント15・50-53)

主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、
次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。(1テサロニケ4・16-17)

旧約時代のクリスチャンたちは、紀元70年頃の再臨と携挙によって、復活し、パラダイスに上ったのである。

もし彼らがそのときに復活していなければ、まだ「シェオル(黄泉の「慰めの場所」)」にいることになる。

テサロニケのクリスチャンに対してパウロは「私たちは、いつまでも主とともにいることになる」と約束しているのだから、パウロもテサロニケのクリスチャンたちも、今主イエスと同じ場所(つまり、パラダイス)にいるはずである。

となると「旧約のクリスチャンは復活せずにシェオルにいて、パウロとテサロニケのクリスチャンは復活してパラダイスにいる」ということになる。

これは「クリスチャンの一体性」から考えてありえない。

文字通り解釈すべきである。

「キリストにある死者が、まず初めによみがえ」らなければならない。

つまり、旧約のクリスチャンが最初である。

そして、パウロの時代のクリスチャンが続く。

旧約のクリスチャンは復活してパラダイスに昇り、イエスとともにやってきて、パウロの時代に地上にいたクリスチャンを迎えたのである。

では、今のクリスチャンは携挙されないのか。

される。

どういう形で?

この血肉の体から離れるときに。

紀元70年以後、クリスチャンは個人的死に続いて携挙され、パラダイスに上る。

ディスペンセーション主義のプレ・ミレのように「大患難時代が始まる前に世界中のクリスチャンが一斉に携挙される」などということはない。

もしこのテサロニケの手紙がいわゆる「終末時代」のクリスチャンにのみ適用されるならなぜパウロはテサロニケのクリスチャンにこの教理を示し、「慰め」を送ったのか、という疑問が残る。

これで明らかなとおり、今生きているわれわれが経験する携挙とは、「肉体の死」のことである。これは以前に疑問を呈した際に彼がそう答えた経緯がある。

「肉体の死が携挙である」と再建主義者

というわけで、再建主義者富井氏においては、空中へ引き上げられて主とお会いする形での携挙は、現在のわれわれにおいてはないということになるのだ。

さて、携挙のギリシャ語は”harpazō”、その意味は-

to seize (in various applications): – catch (away, up), pluck, pull, take (by force). -Strong

しかもVincentはこの取り去る力を

By a swift, resistless, divine energy.

とする。富井氏においては再臨(Second Coming)も二回あり(それはThird Comingでしょう)、携挙も二回あるわけで、しかも二度目の携挙とは個々のクリスチャンの肉体の死のことであるとする。どうみてもこれはharpazōではあるまい。事実、パウロが第三の天に引き上げられた経験も同じ単語なのだ。彼は旧約の聖徒でもないし、死んでいない。

このような論をせざるを得ないのは”genea”を30-40年と時間のスパンとしてしまうためであることはすでに指摘している。聖書は生命現象の書として読む必要があるのだが。とんでもなくラビリンスに入り込んでいる感は否めない。まさに素直に御言葉を読む必要があるのはどちらであろうか?

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