邦訳聖書はどれを使えばよいのか?

とのご質問を受けます。まあ、底本に問題がある上に日本語である限りどれにも限界があるのですが、一応極私的基準ではこうなるかと思います。

・英訳ではKJV。これにStrong+Thayer、さらに新約ではVincentを合わせると大体間に合います。向こうにはすばらしいフリーソフトがあります。e-Sword。各種訳(邦語訳も口語訳と新改訳あり)やコンコーダンスや辞書などがほとんどフリー。日本の高くて使いにくい「J-ナントカ」とは比較になりません。

・邦語訳では、岩波訳。ただし旧約は百科事典並み。新訳は一冊にまとめてありますが、編集が独特でやや使いにくい。リベラル系の学者の手によるので、言語的に正確。ただし、底本がネストレ・アーラント。

・永井訳:訳語が逐語訳的で正確。ただし文語。底本はTR。

・新和訳(個人訳):幻冬舎ルネッサンスからの自費出版物。かなり正確で、読みやすい。現代版永井訳といった感じ。ただし底本はネストレ・アーラント。

日常において普通に読むのであれば、新共同訳の携帯版が便利。ファイアナントカとか、聖霊派系の色物はおススメしない。着実に辞書に当たりながら、聖霊に導かれつつ読むこと!

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