本日の一冊:『宗教地政学から読み解くロシア原論』

本格的なイスラム教学者による本書、浅薄なメディアに対抗してディープな分析を与える。まずルーズベルトは千島列島を与える約束をして渋るスターリンに日本を攻め込ませた。しかもワシントン講和にソ連は参加しておらず、今も日本とロシアは戦争状態なのだ。ゆえに北方領土も、北海道すら彼らの統治の下にあるわけ。

プーチンの目的はロシア正教の復興によるスラブ民族主義国家の建立。ピョートル大帝がモデル。ロシアこそが正教の中心であり、皇帝教皇主義によって宗教と政治の権威を自分に集中する意図がある。対してキーフはロシア正教から独立し、カト化しているため、宗教的活断層が存在する。つまりロVSウ戦争はNATOの緩衝地を確保することはもちろんだが、本質は宗教戦争なのだ。

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