イザヤ18章から見るロシアとスーダンの結びつき-煮詰まる時代-

スーダンで暴動が起き、邦人が避難しているようだ。ロシアはスーダンでの作戦は展開していないと表明している。しかるに、同時にロシアがスーダンに海軍基地を設けたとのニュースが流れている。西側とは異なり、アフリカ諸国は親ロシアが多いが、このニュースは聖書的に見るとどのような位置づけにあるのだろうか? イザヤ書を見てほしい。

18:1 災いだ、遠くクシュの川のかなたで羽の音を立てている国は。
18:2 彼らは、パピルスの舟を水に浮かべ海を渡って使節を遣わす。行け、足の速い使者たちよ。背高く、肌の滑らかな国、遠くの地でも恐れられている民へ。強い力で踏みにじる国幾筋もの川で区切られている国へ。
18:3 世界の住民、地上に住むすべての人よ、山に合図の旗が立てられたら、見るがよい。角笛が吹き鳴らされたら、聞くがよい。
18:4 主はわたしにこう言われた。「わたしは黙してわたしの住む所から、目を注ごう。太陽よりも烈しく輝く熱のように暑い、刈り入れ時を脅かす雨雲のように。」
18:5 刈り入れ時の前に、花が終わり、花の房が実となり、熟し始めると、主は枝を刃物で切り落とし、つるを折り、取り去られる。
18:6 それはすべて、山の猛禽と野の獣に与えられる。猛禽は、それを餌として夏を過ごし、野獣もすべて、それを餌として冬を過ごす。
18:7 そのとき、貢ぎ物が万軍の主にもたらされる。背高く、肌の滑らかな民から、遠くの地でも恐れられている民から、強い力で踏みにじる国、幾筋もの川で区切られている国から、万軍の主の名が置かれた場所シオンの山へもたらされる。

クシュはエチオピアであることはよく知られている。その川のかなたで羽の音を鳴らす国とは? ここで地図を見てほしい。川とは青ナイル、現在大エチオピア再生ダムが建造されている。その向こうには? そう、スーダンがある。

それは船を浮かべて、背の高い、肌の滑らかな国、軍事大国らしき国、そして幾筋もの川で区切られている国に使者を送るのだ。それは? これも地図を見てほしい。そう、ロシアだ。見事に、幾筋もの川で区切られていることは明らかであろう。

かくして、ロシアとスーダンの結びつきはイザヤ18章に預言されていると考えられるであろう。ちなみに、17章にはシリアのダマスカスが廃墟となる預言、19章にはエジプトが裁かれる預言が書かれている。

そしてこのイザヤ18章のによれば、何かの合図があると、太陽よりも熱い熱と厚い雲が立ち上る情景が描かれている。これを現代的に見ると、そう、核爆弾の爆発の光景の様である。主により剪定がなされた後、最後に、その国からシオンに貢物がもたらされると予言されているのだ。

ちなみにイランに関しては、エレミヤ49章に、主がエラムの弓を折ると預言されている。エラムは現在の核開発の拠点ブッーシェヘルの辺りに相当するが、その「弓」とはやはり核がもっとも相当するであろう。そしてエラムは世界に難民となるが、ついにはエラムに主の御座が据えられ、その繁栄が復活するのだ(Jer 49:36-39)。

ロシアもイランもイスラエルに敵対する国として預言され、確かにそのような布陣が整いつつあるが、果たして、これらの預言はいつ成就し、何を意味するのだろうか。ロシアもイランも核を使うリスクが高いことはこれらの預言から容易に推測し得るわけだが。いずれにしろ、時代は煮詰まっており、われわれは聖書預言の成就を現実に目撃する世代と言えるのかもしれない。

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