本日の一冊:『日航123便墜落事件 隠された遺体』

JAL123便墜落事件[1]「事件」とするのは当初の外務省の報告文書や群馬県警の報告書に従っている。についてはずっと問題意識を有しており、何度か紹介している。特に青山透子氏の一連の著作は重要である。
以下、FBより転載。
前書きを読みましたが、この事件はいまだに進行形だと分かる。森永さんの本でもそのダブーが書かれていたが、国とJALは真実を隠している。30年経過すれば開示されるべき情報すら秘密のまま。しかもアメリカに頼んで当地にある情報も秘してもらってる。
JALの体質は山﨑豊子の『沈まぬ太陽』で暴露された。青山さんは元JALのCA、事件に疑問を覚え、東大の大学院にあえて入り、博士号を取得。その彼女がJALのその体質を指摘している。
最高裁は今年3月に被害者家族の訴えを棄却し、真実は闇に葬られた。今年1月の羽田の事故についても疑問を呈している。
本書では裁判記録、証拠や判決文も全て公開されている。かなり読み応えがありそうだ。
確かに事故報告書付録にこの図があることを確認した。「異常外力」が働いたということだが、それは何ってお話。国とJALがボイスレコーダーとフライトデータをすべて公開すればすぐに分かることなのだが、分かっては困る?


われわれは圧力隔壁破裂による急激な空気の流れで尾翼が破壊された刷り込まれていた。極私的には、そんな圧力で空気が吹き出れば、断熱膨張で客室は温度が一挙に下がり(※)、空中の水分が液体化して真っ白になり、鼓膜が破裂したり、鼻血が吹き出たりと、阿鼻叫喚になると考えられるが、乗客の撮った写真ではきわめて平然としていている。これが「?」だったのだ。
(※)輪ゴムを唇に当てて、一挙に引き延ばしてみてください。冷たくなるのが分かるでしょう。逆に縮めれば熱くなります。これが断熱膨張と収縮。
報告書☞https://www.mlit.go.jp/…/download/62-2-JA8119-huroku.pdf
本書、資料にある裁判記録は後ほどにして、一挙に読了。
事故調査委員会の報告書の付録にあった「外力着力点に11トンの衝撃が加わった」という分析結果。これは青山氏も後に気づいたことだ。内部高圧空気が噴出した結果ならば、外力ではない!
正直、一番驚いたのは、最後の方でよくやく顎骨のみが見つかったと報道されていた高濱機長は、なんと全身がつながった状態(頭部陥没、全肋骨骨折などはあるも)で発見され、しかも医師による検死場に14日夜に全裸(制服、下着などをすべて剥がれた)状態で、特別の入出口から搬入され、また搬出されていた。背中に背丈以上の金属棒を置かれた(刺された?)状態だった。警察は「機長だから解剖するため(飲酒や薬物などのチェックのため)、清しき以外は一切手をつけるな」と、今回の証言者である看護婦に指示していた。なお、F/OとFEは制服着衣のまま(焼かれた状態ではあるも)で発見されている。
では、誰が制服を剥いだのか? 時系列的に推論すると現場で収容された際、自衛隊によるとしか考えられないと。加えて、その全裸遺体には、酸素マスクが着用されていたのだ。え、当たり前じゃん、操縦席には装備されている、と考えた方(僕がそうだが)はここでさらに驚くことになる。なんとそのマスクは客室のあの上から垂れてくるやつだった。はあ、なぜ? つまりマスコミなど一般人には機長であると分からなくするためだ、としか・・・。え? なんでそんなことを?・・・
これは何を意味するのか。この3月に最高裁が棄却したボイスレコーダー開示請求(JALが拒否しているということ)訴訟の結果、永遠に闇に葬られた操縦席乗員と管制の会話。要するにJALはそれを公開したくないのだ。そもそもおかしいのは事故調査委員会がそれをJALに返却している点。もし委員会が保管していれば、公文書公開法に基づいて公開が可能なのだが、私企業の所有物である以上、その企業の意志に反しては公開されないという裁判所の判断だ。
何を隠しているのか。YouTubeでも聴くことができる公開済み音声記録(これもどこからか漏れて来たテープらしい)は、一部に過ぎないのだ。そして当時、JALのパイロットは予備自衛隊員として自衛隊の演習に協力していた者がいたとのこと(何を意味するかはご自分で考えてください)。
今年正月に起きたJAL機と海保機の衝突事故。乗客が全員避難できたことをJALの功績たる美談とするマスコミの論調に対して、元JALのCAである青山氏は鋭く批判する。今回は18分の余裕があったゆえ、彼女の勤務していた当時でも、500人を非難させるために90秒で行う訓練をしていたのだから、当たり前であるとする。そしてここでもJAL内部の諸問題が累々と指摘されている。あの山崎豊子の『沈まぬ太陽』はリアル版だ。
この事故の原因はいろいろ言われているが(今まで正式な報告の報道がないが)、彼女は管制との致命的会話を指摘している:
・17時43分02秒:(管制)「JAL516,東京タワーこんばんわ。滑走路34Rに進入を継続してください。風320度7ノット、出発機があります」
・同時分12秒:(JAL機)「JAL516 滑走路34Rに進入を継続します」
ここで青山氏はJAL機が「出発機」の存在を認識したことを告げる必要があったとする。出発機が離陸した後に、着陸する手順は当然だからだと。この事故では海保機が誤って待機路ではなく、滑走路に出たことが原因とするマスコミの論調が多いが、管制はそのことをJAL機に告げていた。JAL123便の事件以前にも前兆があったとされるが、この事故の前にもこういったミスの前兆がいくつもあったのだ。JALはこのボイスレコーダーも公開することを頑なに拒否している。
他にもJAL機の間違った待機路などへの誤進入など、続発する事故や不手際がリストされているが、正直、飛行機に乗るのが怖くなってきた。華々しく女性社長が誕生して早々、気の毒にも5月に国土交通省から厳重注意を受けて、90度のお辞儀で対応した彼女、実は女性社長を立てたのは、JAL内部の諸問題を世間の目から誤魔化すためではあろう、と青山氏は見るのだ。つまり体の良いスケープゴート。
・・・というわけで、ぜひご自分でお読みいただきたいが、外部者ではなく、元JALのCAがわざわざ研究者としての資質を磨くために東大大学院で博士号を取得してまで調べている一連の著作は実に重厚である。類似の本はいろいろ出ているが、それこそ陰謀論の域を出ていないものが多い。ともあれ言えることは、どの業界であっても組織が巨大になるとこういった組織内腐食が発生するという典型事例だ。
この証言も紹介しておく
追記:参考までに、50年以上も前にエールフランス航空の飛行機が内部火災で墜落した事件があったのだが、実はこれ、軍が演習用のミサイルを当ててしまったことが後に関係者の証言により発覚。19年にマクロンが正式に謝罪している。
References
| ↑1 | 「事件」とするのは当初の外務省の報告文書や群馬県警の報告書に従っている。 |
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