一石
無知は恥を知らない大胆である
國交途絶幾星霜/修好再開秋将到/隣人眼温吾人迎/北京空時秋気深 これに対して毛沢東は『楚辞集註』を田中に贈った。その意味はいろいろ解されているが、向こうも対応に困ったと思う。一国の首相が「ちょうちょ、ちょうちょ」レベルの「漢詩」を贈ってきたのだからね。 まことに無知は恥を恥とも感じない罪である。 ち…
またあの季節がやってまいります
寒さの中にも春の気配を覚える今日この頃、このなまめかしい風につい身を構えてしまう。そう花粉の季節。分かる人には分かるこのつらさ・・・。と、かつてはだった。2015年以降、ほとんどあの辛さはなくなっている。 今年は1.5倍だそうだが、はたして。それにしても全員がマスクの時代が来るとは、お釈迦様でも、で…
漢詩:獨鳥意不窮-一石
獨鳥意不窮 一石花叢 翠柳 春風を擅(ほしいままに)す荷葉 依依として 趣 同じからず流鶯 伴を求め 鳴く聲 響く獨鳥 池に臨み 意 何ぞ窮らん(七絶・平起式・上平声一東韻)…
漢詩:辛夷香風-一石
辛夷香風 一石 綠蘿(りょくら) 歳を經たり 碧烟の中残鶯長く弄し 樹樹を遶る森は靜まり 微かに涼にして 香は馥郁たり辛夷の女華は 薫風を發す (七絶・平起式・上平声一東韻)…
漢詩:『揺江月』-一石
この詩はオリンピック招致が決まり、高き都庁の頂を極め有頂天だった猪瀬氏に対して詠んだもの。その後、彼は落ちた。五輪に関わる人々も次々に塵芥にまみれた。そして今、この国全体に滅びの風(霊)が吹いてきている。 なお、藤原氏の歌を意識している: この世をばわが世とぞ思ふ望月(もちづき)の欠けたることもなし…
世事都訛-丸川さんの質問答弁に思ふ
世事 都て訛たり 一石 當年 風貌 細腰(さいよう)多し 浮客 時を痛む 髪己(すで)に皤(しろ)し 何(なん)ぞ人生に耐えん 胡蝶の夢((夢の中で胡蝶(蝶のこと)としてひらひらと飛んでいた所、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも今の自分は蝶が見ている夢…
漢詩:水鳥の春夢―一石
水鳥の春夢 一石 梅花 亭上(ていじょう) 流泉(りゅうせん)を聴く 日漏れて 波紋 春憐れむ可(べ)し 澹澹(たんたん) 翠微(すいび) 酒の如く緑なり 知らず 水鳥 夢相牽(あいひ)くを (七言絶句・平起式・下平声仙韻) …