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トップ > 2013年10月15日

CLIP:新しいがん分子標的治療薬の開発

時事通信(2013年10月15日06時07分)

 がん細胞が分裂・増殖するのに不可欠な遺伝子の働きを妨げる薬剤を開発したと、がん研究会と理化学研究所の研究チームが米がん専門誌オンコジーン電子版に発表した。ヒトのがん細胞をマウスに移植し、この薬剤を飲ませたところ、がん細胞だけ分裂・増殖を抑えることができた。新たな抗がん剤になる可能性があるという。

 がん細胞は正常な細胞より盛んに分裂、増殖する。細胞が分裂する際には、DNAが集まった染色体が複製され、二つに均等に分配される必要がある。

 がん研究会の八尾良治主任研究員らは、この複製された染色体を引き離す「微小管」を制御する遺伝子「TACC3」に注目。この遺伝子の働きを妨げると、微小管の配置が乱れ、細胞分裂が止まることが分かった。

 6800種類の化合物の中から有力な薬剤候補を探し出し、濃度が低くても効くよう改良して薬剤「SPL」を開発した。 

[時事通信社]

これは注目すべき成果だ。抗がん剤は、前にも書いたが、その効果の評価の仕方にいろいろと問題がある。はっきり言って、私の臨床の友人たちも自分は遠慮するとしている。あれは製薬会社を潤すだけなのだ。QOLを保つためにも、この年齢になるとただでさえ貴重な髪を失いたくはないし・・・、特にダンディで売っているDr.Luke的には、だ。

いつものとおり、この遺伝子TACC3により生成されるタンパク質の構造はこちら。(マウスをクリックしつつグリグリしてみてください)


Transforming acidic coiled-coil-containing protein 3

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