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神の主権の下にあるイスラエルとエクレシア

ファイル 4412-2.jpg

ガザの問題でイスラエルは世界のバッシングを受け、テロリスト国家だの、ネタニヤフはヒトラーだのといったエキセントリックな非難を浴びている。現イスラエル国家がユダヤ教右派によって認められていないことは事実である。またロスチャイルドがバルフォア宣言において重要な役割を果たし、1948年の再建国につながる。このことをもってシオニズムがNWOやイルミナティの陰謀によるかのような言説もあるが、百歩譲って仮にあったとしても、そこには神の主権が働いている*1

大切な点は、今の経綸では確かにイスラエルはイエスを拒絶している。が、彼らの選びは、バチカンが決議したように無効になったわけでは決してない。彼らの選びは今もなお有効である(Rom 11:1-2)。ただし、彼らの選びによっては永遠のいのちは得られない。ゆえに彼らの選びは神のご計画を成就するための経綸的選びなのだ(Rom 3:1-2;John 4:22)。対するエクレシアは永遠のいのちへの選び、すなわち本質的選びである*2

言い換えると、ユダヤ人の選びは善悪を知る知識の木の路線上における選びであり、モーセ律法に基づくレビ系の祭司制度により-あたかも影として-来るべき本体たるキリストを描き出した(Heb 10:1)。しかし元々アブラハムに与えられた約束は単数形の種=キリスト=であり、約束は律法に優先するのだ(Gal 3:16-18)。ゆえに私はエクレシアがイスラエルに置き換えられたとも考えないし、エクレシアを霊的イスラエルとして、物理的イスラエルを排斥もしない。依然としてアブラハムに対する約束は生きているし、ゆえに彼らのために祈るものである。

ファイル 4412-1.jpg

かくして現在のように、いわゆるリベラル系あるいは左系の自称"クリスチャン"たちからもイスラエルに対する感情的な非難がなされている状況において、われわれ御言葉に立つ者たちはあくまでもイスラエルのために祈るべきなのだ。そしてもちろんPA側の人々の救いのためにも祈る。現象論として地上の戦闘においては悲劇が起きることは避けられない。わが国とて東京大空襲で20万人以上が焼夷弾で無残に焼き殺され、ヒロシマとナガサキでは25万人が一瞬に蒸発した*3。ニッポンのマスコミや一部の自称"クリスチャン"たちが正確な知識や情報もないままに正義漢ヅラして浅薄な扇情的な記事を書いているが、騙されてはいけない*4。われわれはすべての事象をまず神の視点から霊的次元において透視するべきなのだ。真にイスラエルが悔い改め、神の永遠のご計画が成就するために

  • 神のエコノミー-いのちのディスペンセイション-
  • *11948年の再建国の預言的解釈についてはこちらを参照されたい。これは進化論者などが神の主権を認めまいとする際に用いる"単なる偶然"、あるいはリベラル系などがしばしば主張する"コジツケ"?
    *2:イスラエルとエクレシアに対してはあの者の嫉妬と憎悪が向けられていることはすでに何度も述べている。現在はカインの霊とアベルの霊の相克の時代。神に拒絶された者が神に受け入れられた者に嫉妬と敵意を向けるのだ。
    *3:その後、もちろん原爆手帳を所持する被害者数は年々増加している。
    *4:ニンゲンの正義などは偽り、フェイクである。現在のニッポンキリスト教の様を観ればわかるであろう。

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