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書店の衰退に思う

村上春樹氏の『職業としての小説家』初版10万部の90%を紀伊国屋が買い占めた。ネットに対抗するためとしている。が、本質的問題は、書店がこういったいわゆる売れ筋だけに頼ることなのだ。代ゼミが衰退したのも、実力派よりもパフォーマンス中心のとりあえずの売れ筋をヨイショしたため。力のある生徒も講師も白けて離れた。集まるのは底辺層だけ。バカと阿呆の状態に落ちた。92年ごろ理事長が、我が校は今や7万人の規模に達しと誇りたかぶっているのを見て極私的には見えていた。大学なども同じ。目先の利益だけの追求は必ず自分の首を絞める。小生はこういったカンはけっこう働くのだ。カンがあったらサッと逃げる。この場合、しがみつく連中は悲惨な末路を辿る。
 
書店も学校も文化の継承者としてのアイデンティティーを失ったらおしまい。テレビなどのメディアも同じ。最近は芸人とかいう連中が騒ぐだけの空疎なお笑い系ばかり。見るべきものはほとんどない。極私的にはBSのワールドニュースとWOWOWの映画やドラマだけ。そもそもマスコミで流れる情報は1週間遅い。今時NHKをまともに信じる者はいないと思うが、彼らも自滅路線を歩んでいる。目先の利益を追う者は確実に滅びる。要するに使い捨てなのだ。元々日本には深い霊性があるのだ。が、それが捨て置かれている。すべてのことは腹を切る覚悟から始まるのだ。私が三島に惹かれ、大石を愛するのは、彼らが日本の潔さの美学を貫いたからだ。
 
ユダヤ人が迫害や苦難の2000年のディアスポラを生き抜いたのは、聖書という背骨をかたくななまでに守り抜いているからだ。クラゲ国家ニッポンには背骨が必要。せめて日本文化を復興したい。日本は美しい。だが、戦後アメリカ型価値観で、どんな方法であれカネを得たものが勝ちといった価値観を刷り込まれ、実に卑しい国家と成り果てた。卑しさを感じる組織は、第一に神の祝福を受けない。卑しさを覚える場には長居は不要。自分にもその卑しさの臭いが染みつく前にエクソダス。
 
書店が発展するのも、結局自分のアイデンティティーと物差しをどう設定するかに掛かっているのだ。人を裁くその計りで自分も裁き返されるとは聖書の指摘する法則だ。人と作品を育てること。そう、目先自分の何かを捨てるように見える投資が必要なのだ。聖書では種まきという。モンサントなどの人工的な不気味な食品が跋扈する現状で、黙々と有機栽培する地元農家をどう育てるか。まずは捨てること、そうすれば得る。これも聖書の法則。得るためには得る。これは自滅の道であるといつになれば気が付くのだろうか。この国は・・・。
 
追記:今朝はAmazonランキング、聖書部門4位、キリスト教部門6位だった。

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