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日本の中の日本、諏訪

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今、まさに諏訪は燃えている!私は東京で生まれ、保育園から諏訪。母が重度の喘息、私たちも慢性気管支炎で、実家が諏訪の父が戻ることを決断。で、高校ま で諏訪。が、つねに居場所がないという疎外感を覚えいていた。中学の時、同級生に唐沢は言葉が違う、と言われて、ああ、自分は諏訪には住めないと実感し た。そう、言葉が違うのだ。これは致命的。一応真似はできるが、関東人が関西弁を真似する違和感を醸すのだ。あの独特のイントネーションはとても無理だ。

わがクリスチャンの友人が諏訪に移住するや、さっそく諏訪原人からの”洗礼”を受けたそうだ。諏訪にいて御柱やらないと諏訪では生きていけないぞ!と。私 が想像するにこんな会話だったかなと。おめたちゃ、どっからきたでぇ。おい、諏訪にきて諏訪大社の御柱やらんって、どうゆうでぇ。そんな理屈こねこいてると、 ここじゃ、生きて行けんずらぁ・・・・。そう、彼らには悪意はない。よそ者にはきわめて閉鎖的。だが、それに気がついてもいない。彼らにとっては空気のよ うに当たり前のことなのだ。

が、譬えると、こんな感じ。クリスチャンにとっては、イスラム圏にきてアッラーを信じないと生きてはいけない、と宣告されるのと同じようなものなのだ。要 するに彼らには意識はないだろうが、実質的な脅迫(;'∀') まあ、これは諏訪に限らないが。諏訪もイスラム圏も相対的な価値観、つまり比較対象する価 値観の世界に住んでいないわけ。諏訪神社やアッラーが空気のような世界。だから彼らには御柱に参加しないことはまったく理解できないだろう。かつての現人 神天皇も同じ。それが空気なのだ。山本七平は、日本は空気の社会だ、と指摘したがそのとおり。

かつては私も室生犀星状態。故郷は遠くに在りて思うもの、よしや異土のかたひとなるとても・・・だった。最近は前回の御柱から見物人として訪れている。ま あ、イベントとして見ると実に面白くかつ楽しい。前回は2人が死んだが、当たり前に続行する。自粛なんぞはあり得ない。御柱で死ぬって、諏訪原人の最高の 名誉、まさに面目躍如なのだ。これも部外者から見ると理解できないわけだが・・・。

諏訪には他に御頭祭もあって、これは旧約聖書のイサク奉献譚とそっくり。神に子供を捧げる直前、神官が代わりに鹿を捧げるのだ。その山が守屋山。神官の名 前が守矢氏。イサク奉献の場もモリヤ山(今の神殿の丘)。諏訪大社には古事記のタテミナカタが逃げてきて祀られているとされているが、その土着信仰はミ シャクジ。日本語では意味不明。が、ヘブル語で読むと、ミ・イサク・チ。イサク由来の蛇神の意味だ。すでにイスラエルのアミシャブも調査に訪れている。諏 訪大社とユダヤの関係、実にロマンがある。

そんなわけで、諏訪に戻る度、カプセル空間に戻る感覚を覚えているのだ。周りがすべて山。関東方向に富士山が見えて、ああ、あっちに戻りたいと幼心に思っ ていた。よくここで生きていたなあ、としみじみ。同時に、それなりの懐かしさも。自分の由来の秘密をいろいろと知る瞬間もあったりで、封印されていた古 文書が開かれるような経験もしている次第。

諏訪って、かつては縄文時代の中心。つまり日本の首都。地理的にも日本列島のヘソだ。彼らは常に諏訪湖を見つめて生きている。諏訪湖は一種のパワースポッ ト。関東などは見つめる中心を喪失した感があるが、この諏訪湖とそれを挟んで配置された四つの諏訪大社がまさに諏訪のアイデンティティーの中核。彼らに とってはそれが人生のすべて。彼らの会話はこうだ、お互い、次の御柱までは生きてるかねぇ~。つまり御柱は彼らの人生のクロックなのだ。

諏訪は日本とフラクタル(相似形)。カプセル化された世界のさらにカプセル空間。その中の価値観が空気のように当たり前の世界。他の価値観や世界観はなか なか受け入れられない。誰も疑問も覚えず、その中に黙々と生きている。かつては東洋のスイスと言われて精密で鳴らしたその諏訪も活気をどんどん失ってい る。御柱でようやく盛っているのだ。ここの状態を見ると日本が分かる。

で、つい、次はぼくもXX歳だなぁ~と、何気に考えている自分に気がついて、ハッと我に返った次第。ハハ!

追記:一応指摘すると、「オンバシラ」のアクセントも諏訪と東京では微妙に異なる。諏訪では-----とフラット。東京では--___。名前の「フジモリ」とか「オグチ」なども異なるので、現地では要注意。すぐよそ者と見抜かれてしまいますから(;'∀')

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