なんとなく曹操な気分
- 2016/06/11 09:37
- Posted by Dr.Luke Karasawa (唐沢治)
- Category:漢詩, 独白
- Tag:三国志, 曹操
漢詩の魅力。それは男の世界。人生の酸いも甘いも味わった熟男(うれだん)の心根の吐露。プラスもマイナスも昇華する。『三国志』の三英傑、曹操・劉備・孫権の中で、極私的にはなんと いっても曹操だ。「治世の能臣、乱世の奸雄」、世間ではヒールのイメージ。確かに放蕩を好み、奸計にも長けていた。が、文化人、酒と詩をこよなく愛し、赤 壁の戦いでの敗北、関羽との友情・・・実に男臭い。結局のところ、その後は魏が天下を取るのだった。このドラマの曹操は麻原に似ているが、実に味がある。 この表情の違いが実にイイ。・・・では、プールに。
短歌行 曹操
酒に對して当に歌ふべし 人生 幾何ぞ
譬ゆるに朝露の如し 去る日は苦だ多し
慨して当に以て慷すべし 幽思 忘れ難し
何を以てか憂ひを解かん 惟だ杜康有るのみ