究極のフェイク-貨幣経済
- 2015/09/15 08:52
- Posted by Dr.Luke Karasawa (唐沢治)
- Category:社会
- Tag:経済崩壊, 貨幣経済
マネーこそ究極のフェイク。現在ニッポンの個人金融資産は1300兆程度。一方政府債務は1100兆。だからまだ安心というわけだが、考えてみよ、この1300兆という数字の意味を。これは信用創造で膨らんだもの、幻想に過ぎないのだ。
100万円を10万残して90万を人に貸す。その人も9万残して、81万を別の人に貸す・・・。と、10%残して90%を人に次々に貸すと、理論上は、無限等比級数の和の公式により、100÷(1-貸す比率)=100÷0.1=1000万。つまり10倍に膨らむのだ。手元に残す率を預金準備率と言うが、これが1%ならば100倍になる。要するにあなたの銀行口座にある数字は幻想に過ぎない。もし国民がみな銀行からその数字を引き出そうとすれば、銀行はパンクする。マネーはないのだから!
かつてはマネーとゴールドがリンクしていた。だから紙切れではなかったのだ。しかしそのリンクが外された今、マネーは単なる紙切れ。北朝鮮のマネーを誰が欲しがるだろうか?これと同じことになる。市場経済は元より幻想。共同幻想の上に構成されているに過ぎない。このグラフ、米国の債務残高だ。これは"信用"の上に成り立っている。しかも、それは砂地だ。すでに経済は雪崩を起こす寸前にあることがわかるだろう。
-US interest rate rise could trigger global debt crisis
また、わたしのこれらの言葉を聞いても行わない者を、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができよう。雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまう。そしてその倒れ方はひどいのである。-Matt 7:26-27