よく、この平面の違いって何ですか？と聞かれる。まず確認することは、アダムの罪は悪を行ったことではない。善と悪を知ったことである(Gen 3:22)。それは二元論的・相対的価値観の世界に生きることを意味する。

善悪の路線とは、要するに地的領域、物理的時空間、主観的には五感によって実体化される領域にこの肉体と精神をもって生きることだ^[1]特に人類はマインド、つまりオツムを肥大化した。これが文明やサイエンスを生み出し、それに頼って人類は生存している。。いわゆる両親から生まれた存在としての私、それはアダム系の私だ。そしてその私が経験するあれこれのすべて。ナチュラルな領域であり、これは信者、未信者問わずに誰でも分かる。が、この領域すらも11次元空間の3次元+1次元における断面に過ぎない。霊が死んだままのとき、この肉体とブレインは3次元空間と時間のみを知覚できる。霊的領域の神から分離されたこの世界の経験で条件付けされ、構成された私を肉(flesh)と呼ぶ。

いのちの路線とは、霊的領域に生きることであり、それは霊的世界での経験^[2]いのちはヘブル語でChay。その語源はStomach、つまり胃袋、腹だ。聖霊もオツムからではなく、腹から流れ出るのだ。。スーパーナチュラルな霊の再生により、霊的領域に誕生され、新しい創造物とされることによって、その領域にアクセスできる。それは神との交わり、神に頼り、神によって生きる経験。それはキリストの領域ともいえるが、時空間を超えた永遠のNOW。これは文学的表現ではない。リアル。われわれ、ニュー・クリーチャーはその領域の住人。イエスがこの世のものではないのジャスト・セイムに、われわれもこの世のものではない。

要するにイエスもわれわれも、その本質は霊であり、この世においてはエイリアンなのだ。その領域に生きるためにはシックスセンスであるフェイスを使うこと。フェイスとは永遠のNOWにおけるスーパーナチュラルな能力、願うことのサブスタンスであり、見えないそれの立証、実体化である(Heb 11:1)。しばしば生まれながらの理性、マインドを超える世界である。

どうしたらいのちの路線に生きることができるのか？もちろんそれは霊の再生によるフェイスの覚醒。フェイスの用い方に習熟する必要がある。日本語のいわゆる「信仰」とは微妙に異なるので注意されたい。繰り返すが、真理は元々日本語で考えてはならないのだ。

それはオツムであれこれ議論することでもなければ、聖書をオベンキョウすることでもないし、御言葉を解き明かすとか、御言葉をこねくり回すことでもない。目が見える人にとって視覚が説明の要はないのと同様に、霊が生きている人にとっては説明の要はない。前にLAをガイドブックで知ることと、現地を訪ねることの違いで説明したとおりである。

重要な点はマインドの再構成が必須。魂的マインドはこの物理的領域において条件付けされているために、霊的世界を理解することができない(1Cor 2:14^[3]この邦訳は「生まれながらの人」とかになっているが、原文は「魂の人」である。)。マインドがトランスフォーメーションされるほどに、霊の働きが阻害されず、霊的領域の現象がクリアに見えてくる^[4]ここで御言葉による霊と魂の切り分けが重要になる(Heb 4:12)。。

クリスチャンはみなキリストのマインドをすでに持っている(1Cor 2:16)。キリストのマインドがアクティベーションされるとこの五感の領域の見方もすべて変わる。それぞれの状況においてキリストが見たように見て、感じ、考え、意志決定をする。つまり私の魂と体においてキリストが再現されるのだ^[5]これはWindowsマシンでMac OSを走らせるようなもの。外は武骨なWindowsでも中身は洗練されたMacとなる。これをエミュレーションと言う。。今までの自分が五感のカプセルの中にいたことが分かるのだ。このとき祈りはこの霊的領域を動かす。しるし・不思議、そして癒しもこの領域で起きること。もちろんいわゆる聖化なども含めて、クリスチャンのあらゆる経験はすべてがスーパーナチュラルなのだ！